Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。IB=国際バカロレア、RW=Reading Workshop、WW=Writing Workshop、P4C=子どものための哲学

今週の名文

今週の名文(22)

これほど豊かになって、これほど幸せにならなかった国はめずらしい 池内紀 10月5日朝日新聞「折々のことば」で紹介されていた言葉。 先日も、日本の子どもの精神的な幸福度の低さがニュースになっていました。世界的に教育の目標がWell-beingにシフトしてい…

今週の名文(21)

教養とは、運命として与えられた生まれ育ちから自分を解放すること 読書猿 読書猿さんのオンライン記事(DIAMOND ONLINE 9/28)から。教養とは、蘊蓄を語ることでも、幅広い知識をもっていることでもないという。勉強の目的にも通じるものがありますね。 『…

今日の名文(20)

「あなたは、あなただから素敵なのよ」と伝えられるような本を、たくさん準備しておく。そして「いつでもいいよ」って門を開いておく。 落合恵子 落合恵子さんは、子ども向けの本の専門店「クレヨンハウス」の主宰。西洋に比べて日本に子供向けの専門店が少…

今週の名文(19)

僕は負けてもいいから自分の信じるとおりにやろうと決断し、半年かけてロゴを作り替えました。そして花柄をストライプに置き換えたデザインを提出しました。 グラフィック・デザイナー 松永真 9月15日の朝日新聞に載っていたデザイナー松永さんの話が面白か…

今週の名文(18)

魚に泳ぎ方を教える 子どもに数学を教えるのは、魚に泳ぎ方を教えるのと同じである。魚はもともと泳ぎ方がうまい。教える必要はない。ただ、きれいな水とゆたかな緑の環境を用意すればよい。 宇沢弘文 積読本になっていた『経済学は人びとを幸福にできるか』…

今週の名文(17)

果報は練って待て 三遊亭円楽 テレビで伊集院光が師匠の言葉として紹介していた。 常に準備をして構えておく。そうすることで好機、いまだというタイミングをつかまえることができる。 私の書道の師匠が、 何度も練習して良い作品が書けるのはまだ素人。請わ…

今週の名文(16)

三十年くらい同じことを同じ調子でしゃべっている人がいるんですが、これがこれで、実に退屈な風格が出てきまして(笑)。そういうふうに、しびれるように退屈なものを見ることに、また中毒してしまう。 色川武大 大学時代はずいぶん麻雀にはまっていたこと…

今週の名文(15)

個性は大切ですが、癖と個性は違います。まずは正しい漢字の美しさを認識することが先です。 書家・熊峰(ゆうほう) NHK「奇跡のレッスン」再放送で、書道の回をやっていた。書家の熊峰さんが、広島熊野の中学生に書道のレッスンをする。 ある生徒の転折の…

今週の名文(14)

一つ、正しいことを「正しい」と言えること 一つ、組織の常識と世間の常識が一致していること 一つ、ひたむきで誠実に働いた者がきちんと評価されること 日曜劇場「半沢直樹」より 半沢直樹が部下に語った、組織に必要なこと。 ドラマを見ながら、自分の学校…

今週の名文(13)

右手に筆を持った人間が字を書くのですから、中ほどが右側に反るか、もしくは中ほどが左側に反るか、いずれかの姿になります。(略) 真っ直ぐに書こうと思わないで書けば、うまく書けます。 ◯『石川九楊の書道入門』より。真っ直ぐに書こうとすると曲がって…

今週の名文(12)

ブログのアクセス数、こつこつやってきて、先日10000超えました! いつも読んでくださりありがとうございます。 さて、今週も、たくさんのいい言葉に出会いました。 社会が平穏でなくなったら、諦められても仕方がない命がこの社会にあるという共通認識を無…

今週の名文(11)

パロディは、人々が権力に向き合うときに手にできる小さいけれど、強力な「武器」になり得るものです。武器を自ら捨ててはいけない。 グレゴリー・スターのことば(7月14日朝日新聞より) ◯東京オリンピックのエンブレムと新型コロナウィルスを掛け合わせた…

今週の名文(10)

読むっていうのは実は長い道のりを読む人自身が一生懸命歩きながら、全体の地図を作り上げていく、そういう積極的で主体的なプロセスなんです。◯犬塚美輪『生きる力を身につける 14歳からの読解力教室』より。この「読む」ということに限らず、何となくでき…

今週の名文(9)

たとえば「集団になじめないなら別室登校でも」という対応を、甘やかしと見る人もいるだろう。でも、寄り添うとは、あくまでも本人の意思を尊重し、自分で前に進んでいけるように見守ること。時間はかかるが、子どもの心がささくれず、しっとりしていくこと…

今週の名文(8)

自立とは、誰の助けも必要としないということではない。どこに行きたいか、何をしたいかを自分で決めること。自分が決定権をもち、そのために助けてもらうことだ。だから、人に何か頼むことを躊躇しないでほしい。健康な人だって、いろんな人と助け合いなが…

今週の名文(7)

ラップは「日常の描写」なので、怒りや不満などの気持ちを表現しやすい。格差が拡大する中で生きている世界の若者たちが、ヒップホップに魅せられるのは当然です。ガザやマニラの若者もラップをするように、日本でも盛り上がっています。かなしいかな、格差…

今週の名文(6)

一般的には、移民の第2世代は親より良い仕事に就くことが多いのに、日本にデカセギに来たブラジル人の子どもは、工場労働者のままです。さらに次の世代の子どもたちは、発達に障害があるとされ、世代を経るにつれて社会階層も学歴も落ちています。このままで…

今週の名文(5)

お前が今まさに見ているこの景色きっとこれは10年後にもまた起こるその時お前は26歳だその時お前は全く俺と同じことをしなければならない分かるか?10年後だお前はまたここにいるだからいまお前ら16歳にやってほしいことがある何かいい方法を編み出すことだ◯…

今週の名文(4)

おもしろくないわけがないよ。真っ白い紙を好きなだけ墨で汚していいんだよ。どんなに失敗してもいい。失敗することだって当たり前のように許されたら、おもしろいだろ?砥上裕將『線は、僕を描く』より水墨画をモチーフにした小説。初めて水墨画を習った主…

今週の名文(3)

大学の研究とは違いますから、中高生が行う実験の価値に高いも低いもありません。中高生のうちは自分が興味をもったことに対して、結果がどうなるかわからなくてもやれるところまでやってみようと思って試行錯誤する体験をしてほしい。それは、学力的にはど…

今週の名文(2)

不要不急は自分のことではない。そのモノサシは周囲、つまり世間という状況にある。自立しなければ世間に流されてしまう。 養老孟司 自分のやっている解剖学意味を問いつつ、自分でやることなんだから、すべては自分で考えるしかないんだと気づく。 (5月12…

今週の名文(1)

新企画「今週の名文」 以前のエントリーで書いたのですが、「瞬間日記」というアプリを使って、いいなと思った言葉に出会ったら記録するようにしています。 その中からいくつかピックアップして紹介していきたいと思います。 では、まいりましょう! 人の上…