Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

雑記

オンライン教科会もやってみた

勤務校で、オンラインの教科会をやるというので、参加しました。大人同士のミーティングであれば、ほとんど問題ないですね。いま行っているオンライン授業の報告と、見つかった課題点の共有を行いました。普段は授業等でICTを使わない先生方も、若手の先生の…

オンライン授業で考えた教員の役割について

オンライン授業を通して、教員の役割について改めて考える機会になりました。 数年前に、ドバイの進学校(高校)の例を教えてもらったことがあります。 そこでは、クラスに集まった生徒たちが、オンラインで大学の教授から直接教わっていました。(たしかイ…

初めてのオンライン授業をやってみた

先日のエントリーで、オンライン授業の単元案を書きましたが、いよいよ今週から始まりました。 もともと勤務校ではGoogle Classroomを使っていたこともあり、この操作は私も生徒も慣れています。 学校の全員がGoogleのアカウントをもっているため、ICT担当者…

何のためのオンライン授業?

昨日、オンライン授業での著作権について書いた後、 こんなニュースが。 ひとまずこれで、気にしなくて大丈夫そうですね(月内とのことですが…)。 それにしても、休校や、それに伴うオンライン授業の位置づけをはっきりさせないと、全員の足並みがそろわず…

オンライン授業で使う教材の著作権について

先日のエントリで育休を取ると書きましたが、 同僚からの相談を受けて、在宅で4月からのオンライン授業の準備を手伝っています。 私の勤務校では、高校生以上は全員Chromebookを持っており、 課題の共有や提出にGoogole Classroomをよく使います。 ずっと気…

今年度の成果

半年ほどブログをほったらかしにしていましたが… 年度最後の日ですので、今年度の成果をお伝えしたいと思います。 今年度、勤務校では研修担当の分掌についていました。 そこで、今年度取り組んだことがいくつかあります。 (1)学校全体で取り組む目標の確…

高校生の演劇を観てきました

1学期の授業と学期末テストが終わり、少し落ち着きました。 結局、今学期も後半はどたばたになってしまったなぁ…と思い返しているところです。 これから振り返りと、2学期からの計画の練り直しをしていこうと思います。 今日は、勤務校の演劇コースの公演を…

漢字の学習法を見直す

新学期に入り、生徒に不安なこと、今年度期待することを聞いていたら、 漢字が書けない、苦手だからどうにかしたい、という意見が多く出ました。 教科書の新出漢字や、漢字ドリルから範囲を決めて漢字テストを行ってきましたが、生徒の自主努力に任せっぱな…

4月の会議づくし

3月終わりから体調を崩していましたが、4月入り、いきなりインフルエンザにかかってしまいました。 いろいろあって抵抗力が落ちていたのが原因かと思います。 その原因の一つかもしれないのが、4月当初からひたすら続いたさまざまな会議、打ち合わせ、ミーテ…

教師のうつへの対処法(2)

先日の記事の続きです。 周りの人に助けれた一方で、もう少しこうだったさらに良かったなと(後になって)振り返ったことです。 1、知識的として学ぶ機会を設ける 前回の記事で、スクールカウンセラーから、うつへの対処法の様々な知識を得たことを書きまし…

教師のうつへの対処法(1)

3月、身の回りで立て続けにいろんなことが起こり、完全に体調を崩してしまっていました。精神的なダメージも大きく、うつに近い状態でした。 幸い、家族や同僚の助けもあり、まだ本調子ではありませんが、徐々に回復しています。 数年前にも一度、精神的にま…

疲れていては探究はできない(教師も同じ)

入試業務とそれによる疲労のために、活動が停滞していました。 その間、少し振り返ってみたのですが、今年は新しいことにずいぶん取り組んで、そのために考え疲れていたのかもしれないな、と思いました。 IBのカリキュラム設計、探究型授業の単元計画、ワー…

これからの「国語科」の話をしよう!の感想

連休中は、国語科教員として楽しみにしていたイベントが連続してありました。 13日に行われたワークショップ「これからの「国語科」の話をしよう!」がその一つ目。 実際に参加しての感想を書きたいと思います。 まず、会場に到着して、参加者の人数に驚かさ…

今年の抱負

明日から仕事始めです。 今年取り組んでいきたいことを挙げてみます。 (1)概念ベースの授業づくり 国際バカロレアのカリキュラムに関わって、4年目に入ります。 勝手が分かってきたと同時に、さまざまな課題も見えてきました。 ただ、IBには、これまでの…

カードを使った教員研修

冬休み初日、教職員の全体研修を行いました。今回私はファシリテーターのひとりとして、企画から行っています。 今回の研修では、ベネッセさんからいただいた「アクティブ・ラーニングのためのパターン・ランゲージ《教師編》」というツールを使いました。 …

期末考査雑感

高校1年生現代文の試験。 今学期はワークショップを取り入れたこともあり、テストのやり方を大幅に変えている。 これまでは、教科書教材を精読した上、そのテキストについての問題を定期考査で出題していた。(多くの学校がこうしていると思う) なかなか勉…

授業動画

期末考査直前。 空き教室で生徒が集まってChromebook開いて動画を見ていた。 何かと思ったらトライの無料動画で試験範囲の復習をしている。 「動画見て勉強するのどう?」 「すごく分かりやすいです」 「普段の授業より理解できます」 ある生徒からは 「普段…

助動詞の学習

久しぶりに高校一年生の古典を教えている。いまは助動詞の学習。 以前受け持った学年では、助動詞を一つずつ取り上げ、それぞれの助動詞の活用を覚えさせ、問題演習をやらせて解説して…というオーソドックスな(?)やり方で教えていた。 今年は、最初から一…

探究型授業について話し合う

職員会議のなかで「探究型授業」について話し合う時間が設けられており、何人かの先生と意見交換をした。 勤務校では、 管理職から全員の先生に対して、探究型授業をぜひやってみてください、学校としてみんなで取り組んでいきましょう、と常々アナウンスが…

遊び心

ある教え子から、就職が決まったので一緒に飲みましょう、と声をかけてもらった。 中学のときに担任をしていて、ずいぶん時間が経つが、こうして呼んでもらえるのはありがたいことだ。 昔の話をしていて、忘れていたことをいろいろと思い出した。 まだ20代で…

教科書の使い方

高校1年生の現代文、とくに勉強が苦手なクラスで「探究」を意識した単元を行っている。 2学期に取り組んできたのは、 ・好きなテーマについて調べ、レポートを作成する ・エッセイを書く ・好きなメディアからテキストを分析する といった課題だ。 もともと…

なんで分からないのか、という思い

分かっていない人に対して、なんで分からないのか、と怒っても(たとえ丁寧に聞いたとしてと)意味がない。 本人は何が分かっていないかどうかが分かっていないから。質問が浮かんでこない。 知的に、経験的に優位である人はなおさら、なんで分からないのか…

ICT研修について

先日、学園全体の研修会があり、テーマがICTだった。 授業にどのようにICTが活かせるのか、授業見学を通して共有し、検討するのがねらいだ。 まず、全体としてICTの必要性を感じない授業が多く、その点で物足りなく感じた。 たとえば国語の授業では、プロジ…

国語科としてできることを

中学一年生からの「課題が多すぎる」「休みがない」といった不満、その他いろんな不満が出ていて、どうしたものかと困っている。 やりたくないという気持ちやわがままを助長しても良くないし、苦しんでいる生徒に無理やり課題に取り組ませる気も起きない。 …

今日参加したワークショップ

今日は2つの教育系ワークショップに参加した。 1つは演劇教育について。 実際に自分たちで簡単な劇を作るワークショップで、 課題は「本を読んでいる男の人を立ち上がらせる」というものだ。 椅子に座って本を読んでいる男の人(この役は劇団員の人がやる…

生徒の不満をどれくらい聞くか

担当している中学一年生(IBコース)の生徒からいろいろと不満を聞く。 「課題が多い」「複数の課題が同時に出て終わらない」「寝る時間がなくなる」といった内容だ。 そういった時は、授業を止めて「どういうこと?」「どんな様子?」と詳しく話を聞くこと…

授業中のパソコン使用で気になったこと

職場でPC作業が増え、もともと姿勢が悪かったのもあって、肩こりがひどくなってきている。しばらく整体に通うことになる。 それでふと思ったのだが、授業中にChromebookを使うようになり、生徒の健康管理はどう行うのだろう? 「これからはICT」「せっかく買…

授業内で演劇を取り入れる構想

先日のエントリーで書いたように、 クラスの人間関係が固定化し、それが学びを阻害しているのではないかと気になっている。 クラスの中で、自分の役割やキャラクターが決まっており、そのロール以外の言動をすゆことが難しい。 授業中に常にふざけたり、大騒…

課題に集中するための音楽

授業でChromebookを使って課題に取り組ませていると、 生徒からよく「集中するために音楽を聞いていいですか?」と言われる。 調べものをするときや、作文課題のとき、Youtubeで好きな音楽を流してイヤホンで聞きながら課題に取り組みたいそうだ。 個人活動…

今日うれしかった生徒の反応

授業の最後に、ある生徒がエッセイを書き終えて、私のところに読んでください、と見せに来た。 彼女は作文に苦手意識を持っている。 好きな舞台俳優やツイッターについての話題で、楽しんで書いていることは分かるのだが、文章の意味がとりづらく、あまり理…