Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

リーディング・ワークショップを始めて

中学1年生と、高校1年生のクラスでリーディング・ワークショップを始めました。

 

最初にワークショップの目的とスタイルを説明したのですが、中1の反応が良くて、

「好きな本を読んでいいんですか?」

「どこで読んでもいいんですか?」

「読み終わった後に何か文章にまとめなくていいんだー」

といった具合に、開始早々、いかにこれまで不自由な読書を強制していたかを思い知らされました(笑)

 

生徒が読んでいる本をみて、またその内容について話していると、今まで知らなかった生徒のことが知れて楽しいです。

へー、この子は韓国語が読めるんだ

美術が好きなのは知ってたけど、中でも写実的な絵に興味があるのね

脳科学のもっと難しい本を読みたがっているのか

国語は苦手だと思っていたけど、数学に関する本なら集中して読めるんだ

…というように、まだカンファレンスというレベルではなく、世間話程度ですが、

普段の授業とは違ったコミュニケーションがとれています。

 

好きな場所で読んでいいよと言うと、生徒は思い思いのスペースを確保して、そこにも個性が見えて面白い。

友達同士で近くに座りたがる生徒もいれば、なるべく一人で静かな場所を探す生徒、本棚の間の狭いスペースが好きな生徒、いろいろです。

 

何人か、ふざけたり、うるさくしてしまう生徒がいるので、その子の対応をどうするか。

それ以外はおおむね静かに読書に取り組めており、滑り出しとしては悪くないのでは、と思っています。

 

もう一つ発見は、どのクラスにも、一定数寝転がって読みたい生徒がいること。

勤務校の図書室には寝転がって読める設備やスペースがないので、今度レジャーシートでも持って行こうかな。