Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

サービス&アクション

MYPの要件の一つとして、サービス&アクションという活動があります。

これは、校内外で一定時間の奉仕活動に取り組むというものです。

たとえば低学年のうちは、学校近くの清掃をしたり、花の手入れをしたり、

学校行事の実行委員や、説明会のお手伝い(私立なので)も含まれます。

これを1年間のうちに20時間行う、というのが要件なのです。

何に何時間取り組んだか、という記録用紙の提出が求められてます。

 

さらに、高学年になると校外での奉仕活動が必須になります。

地域のボランティアに参加したり、イベントに参加したりしていきます。

生徒の活動の例としては、

リレー・フォー・ライフ(がん患者さん応援のイベント)

フード・ドライブ(缶詰を集めて貧困を支援する活動)

日中青年会議へ参加

近所のタイ料理屋のメニューデザインを新しくするお手伝い

など多様です。

 

最初は、ボランティアを学校から強制でやらせることに抵抗がありました。

自発的にやってこそボランティアだ、と思っていました。

 

何年か生徒の取り組みを見ていると、

最初は強制であっても、何度か続けているうちにだんだん好きになっていくケースが多く、

またそれが自分の強みなって自信につながったり、将来の目標になったりしていきます。

 

学童保育のボランティアを続けているうちに、小さい子とふれ合うのが楽しくなって、将来は子どもに関わる仕事に就きたい、という夢をもつようになった生徒がいます。

 

最初は強くプッシュしてでも、何かに取り組ませる、ということは有効なのかと思い始めています。