Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

探究疲れ

私の学校では、とくにIBコースで、年間を通して探究ベースの課題だったり、プロジェクトに取り組んでいることが多い。

先生の話を聞くだけ、問題を解くだけの受け身の授業ではないため、主体的・積極的に参加する必要があり、また頭を使う。

それ自体は悪いことではないが、あまり連続すると生徒は疲れてしまう。

また、複数の教科で探究課題が出るのでなおさらである。

これまでは、IBや探究に関しての教員内での理解が進んでおらず、一部の教科、一部の教員が行っているだけだった。

しかし、教員研修などのおかげもあって、全体での理解が進み、探究型の単元を行う先生が増えてきた。

そして、皮肉なことに、その傾向が強まると生徒は疲弊し、学びに後ろ向きになっていってしまうのである。

 

これまで国語の年間計画は、

評論を読んだら次に小説、そして詩歌を扱ってからまた評論…など、テキストベースでシラバスを作ってきた。

しかしこれからは、探究、講義(座学)、問題演習、創作など、学習活動や生徒のあたまの使い方の違いを考慮して、

単元計画のバランスをとっていく必要があるだろう。

他教科の単元も意識しなけれはならないので、すごく難しい。