Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

弁論大会

高校一年生の授業、

三学期は、直接的な表現と間接的な表現について考える、ということを軸に置いています。

 

「直接的な表現」の練習として、学年全体での弁論大会を企画しました。

 

これまで、生徒たちは哲学対話を通して、答えのない問いについて考える経験を積んでいます。

友達は必要か、

なぜ勉強しなくてはならないのか、

どんな時でも嘘をついてはいけないのか、

といった問いです。

 

一方で、振り返ってみたときに、社会的な問い(現実社会で起こっている問題、時事問題など)については、あまり扱ってきていませんでした。

また、そういう問いについて、はっきりと自分の立場を表明するようなアプローチもあまりしてきませんでした。

 

今回の弁論大会を企画するねらいは、

・社会的な問題に関心を広げる

・自分の立場や意見を、聞き手に直接的に伝える

・そのための論理性や、コミュニケーションスキルを向上させる

というところにあります。

 

意見を述べるスタイルも、これまでは輪になってコミュニティボールを回しながら対話するスタイルがほとんどでした。

今回は、前に立って聴衆に向かって話しかける練習をしていきます。

 

まずは、マインドマップを作成し、自分の関心がどのあたりにあるのかを探ります。

そして、Chromebookを使って、現在の状況(事実)、どのような点が問題なのか(問題提供)、それについてどういう立場をとるのか(意見)、といったことをまとめていきます。

 

まだまだ踏むべきステップはたくさんありますが、少しずつ準備に取り掛かっています。