Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

1週間遅れの授業開き

ようやく通常授業を開始することができました。先週お休みしていた関係で、教科担当者同士の相談が不十分だったり、シラバスや単元計画が未完成だったりと、どたばたの中でのスタートとなりました。

 

そういう状況でもあったので、慌ててやってもしょうがないと思い直し、授業開きはゆっくり対話するところから始めました。

 

去年から継続で受け持つクラスでは、去年の取り組みを通して成長したと思ったところ、逆にまだ不十分だと思うところを、私の方からまずは話しました。

その上で、

「今不安に思っていること」

「今年度の授業に期待すること」というテーマで対話をしました。

 

クラス替えをしたばかりでもあり、みんな遠慮しがちにぽつぽつと話をしていく感じでした。

不安なことは特にない、という生徒も割に多くいましたが(話したくないだけかも)、

高校2年生ということもあり、大学進学のこと、成績のこと、将来やりたいことがない、などの話題を挙げる生徒が目立ちました。

 

今年新しく受け持つ高校1年のクラスでは、私の自己紹介を終えた後、同じような対話をしました。

こちらは、まだ大学入試が遠い分、好きなことが見つからない、成績をどう上げたらいいか、文系理系やDPに行くか行かないかをどう決めたらいいか、などの不安が挙げられました。

 

いずれのクラスでも、最後に私の方から、今年度はもう一歩踏み込んで問う習慣をつけていこう、という話をしました。

例えば「英語ができるようになりたい」と思ったのであれば、「じゃあ『英語ができる』ってどういうことだろう」「英語ができるようになるためには何をしたらいいのだろう」というように、一つ考えを深めるための問いを大切にしていこう、という具合に。

 

今年度も対話を中心に授業を設計していきたいと思いますが、私の方でも、こういう一歩踏み込む問いを大事にしていきたいと思います。

最初にゆっくり対話をして、気持ちを揃えていくのは、教師同士の新年度ミーティングに限らず、授業開きとしても良いものですね。