Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

【単元案】「笑い」を分析しよう

来週からオンライン授業が始まるということで、同僚と相談しながら計画しました。

当初は広告やCMなどのメディア分析を考えていたのですが、このような気持ちの沈む毎日ですから、少しでも明るく笑える学習になると良いかと思い、「お笑い」を素材にしました。

DP(高校2年生、3年生)を想定しています。

 

第一次 好きなお笑いを選び、共有する

①好きなお笑いのジャンルを選ぶ。(漫才、コント、落語など)

 

②好きな芸人を選ぶ。

 

③好きなネタを選ぶ。(Youtubeなどを利用)

 

④オンラインで紹介し合う

 

第二次 ネタを言語的に分析する

⑤ネタを文字起こしする(必要なところだけで良い)。

 

⑥言葉の使われ方、レトリック、表現の工夫(スピード、セリフの長さ、間など)についてなるべくたくさん指摘する。

 

⑦この芸人(ネタ)のここがすごい!というテーマでドキュメントを作成する。

 

⑧オンラインで読み合う

 

第三次 小論文を作成する

⑨以下の問いの中からいずれかを選び、小論文を作成する。(2400字~3000字)

 

1.選んだテクスト(ネタ)のテーマは何か。どこからそのテーマが読み取れるか。また、演者はそのテーマを効果的に受け手に伝えるために、どのような工夫をしているか。具体例を挙げながら論じなさい。

 

2.笑いにはしばしば暴力的な要素や、差別的な要素(外見、無知、失敗など)が含まれるが、その点についてどう考えるか。具体例を挙げながら論じなさい。


3.時代や国によって笑いはどのように異なるのか。複数の具体例を比較しながら論じなさい。

 

 

最初は、言語的な分析だけを想定していたのですが、Facebookのグループページなどでアドバイスをいただき、後半のような問いを設定しました。

1番で書くにはそもそもテーマ性のあるネタを選ぶ必要がありますね。漫才とかだと難しそう。コントや落語ならやりやすいか。

2番は問い方が難しい。もう少し生徒が考えやすくなる問い方にしたいのですが。

3番はテクストを絞らないと、浅い論考になりそうです。

 

いずれにせよ、オンラインでどこまでできるかという問題もあるので、後は生徒と相談しながらですね。

 

(ちなみに、育休中なので担当者は別の先生です。その先生が、オンラインでDPの授業をどうすればいいのか分からず困っているということで、一緒に考えました)