Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

高校1年生で取り組んだ5つの単元

昨年度の高校1年生(MYP)では、主に5つの単元に取り組みました。

「国語総合」の現代文分野にあてています。

 

1.「説得力のある意見文を書くにはどうすればよいか」

生徒たちは、中学3年間のMYPのカリキュラムを通して、創作などの言語活動はたくさんやってきた様子でしたが、論理的な文章を書くのが苦手そうでした。

DPとの接続も考えて、論理的な文章の書き方について学習しました。

 

2.「コンクールに応募しよう」

自分の好きな表現スタイルを選び、外部コンクールに応募しました。

もともとは「オリジナリティとは何か?」という問いについて探究する単元にしたかったのですが、そこまで深められず、アクティビティベースの単元になってしまいました。創作の単元は難しい…。

 

3.「メディアはどのように現実を反映しているか」

広告やCMなどのメディアを分析し、表現されていることや、作り手の意図について分析する単元です。

各自で選んだテクストについて分析し、発表していきました。

 

4.「手塚マンガはどのように現代を描いているか」

マンガを使った読解の授業をやりたいとずっと思っていたのですが、ついに実行。

図書館にあった手塚治虫全集の中から『ブラックジャック』『火の鳥』などを中心に読み、考察していきました。

 

5.「物理を表現しよう」

MYPの授業では、年に1回程度、学際的授業(教科横断型の授業)を行うのですが、高校1年生は現代文と物理でコラボ授業を行いました。

物理で学習したトピックの中から1つを選び、他の人が楽しく物理に興味をもってもらえるような表現方法を考え、グループで創作する、という課題です。

グループ活動は盛り上がっていたのですが、コロナによる休校措置で、完成&発表会までいかず、中途半端な終わり方をしてしまいました。残念。

 

大きな単元としてはこんな感じで、

後は合間に、漢字の学習や、教科書を使った要約演習などを行っています。

 

年度末に生徒に振り返りをしてもらったのですが、

楽しかった単元としては、「手塚治虫」と「物理」が人気で、

力がついたと思う単元としては、「意見文の書き方」が多かったです。

 

「楽しく」かつ「力がつく」というのが目標なので、

今年度の反省を活かしつつ、また計画していきたいと思います。

それぞれの単元の詳細については、また後日書くつもりです。