Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

新書を読む課題

3月の休校が決まったとき、まだオンライン授業がどうなるのかも決定されていなかった間、受け持ちの高校生に新書を読む課題を出してありました。

各自でテーマを決めて、それに関連する新書を2冊読み、要約とコメントを書いてClassroomに提出する、という割と丸投げな課題でした。


提出されたドキュメントを読んでいるのですが、いろんな本を手に取ってくれたようで、読んでいて面白いです。


最初にテーマを決めさせたのが良く、

「教育」「国際」「野球」など自分の興味のある分野であったり、「ディズニー」「モンスターペアレント」「空気を読むこと」など、具体的な関心事だったり、

生徒が今どんなことに興味があって、どんな本を読んだのかがよく分かります。

昨年度は論文づくりの単元を行ったのですが、そのテーマの継続で選書した生徒もいました。こういうつながりが作れるとうれしい。


ただ、1冊で終わっていたり、新書がわかってなくて単行本を選んでいたり、要約欄がAmazonの本紹介のコピペだったり、そもそも課題が未提出だったりと、できていない部分は山ほどあり、

(そして、休校が延長になり、フォローやフィードバックができないままに今にいたる…)

その点は事前学習と動機付けが不足していました。


高校生でも、自分ではなかなか新書に手を伸ばすことはありません。

リーディング・ワークショップで新書を取り上げる、論文・レポート作りで新書を用いる、教師がおすすめの新書をどんどん紹介する、

そういう経験が先にあって、長期休みの読書課題へとつなげる。

積極的な促しが必要だと思いました。


この後、提出してもらったドキュメントをもとに、新書リストを作り、生徒に再配布しようとしています。


これ、後で思いついたのですが、

自分で読んだ新書について、ここが面白かった、とか他の生徒への推薦コメントを書いて提出してもらえばよかった。

本の情報と、コメントをGoogle Formで回答すれば、すぐにオススメ新書リストが作れて、全員に配れる。

他の生徒が書いたものだったら、みんな読むだろうし。

こういう活動を、何度か学年全体で取り組んでいくと、無理なく読書を楽しむ雰囲気ができてくるのではないかと想像します。


さらに、知り合いの先生の投稿をみて思い出したのですが、

新書マップ」や「芋づる式読書」を紹介しようとしていて、すっかり忘れていた。。


計画性とタイミングは大事。