Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

今週の名文(10)

読むっていうのは実は長い道のりを読む人自身が一生懸命歩きながら、全体の地図を作り上げていく、そういう積極的で主体的なプロセスなんです。


◯犬塚美輪『生きる力を身につける 14歳からの読解力教室』より。

この「読む」ということに限らず、何となくできるだろうと思っていること、これくらいで生徒に伝わるだろうと思っていることなどを、もっと意識的に言語化し、ためらわずに伝えていった方がいいと思わされた。



評論が人の心を動かし、共感を与えるためには、論理の展開がなるほどという妥当性をもっていなければならないのはもちろんだが、主張そのものの中に、読者をハッとさせるような個性的な批評が含まれていることが不可欠である。


◯『高校生のための批評入門』より。

IBでもよく小論文を書く。長年指導されてきた先生はいつも、当たり前のことを小論文で書いても意味がない。いかにオリジナルの意見を述べて、そこに説得力のある理由や根拠をつけられるかが大事だ、と生徒に指導していないという。独創的な意見を言うことを生徒に推奨できているかどうか、反省した。



Not in a rush.


◯これは、先日のオンラインイベントで紹介された、ハワイで長年p4cをやっているDr.Jの言葉。p4cをうまくやるコツは、あせらないこと。何事もそうですね。