Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

2020教育zoomセミナーに参加しました

昨日は、「2020教育zoomセミナー」というイベントに参加しました。

 

ラクイチ英語」でお世話になっている江澤先生がFacebookで紹介されていたので知ったのですが、参加できてよかったです。

発表者の5人の先生が、自分の背景やそこから生まれた活動について語る、という内容で、とても学びの多い時間になりました。

 

たいち先生

お一人目は、瀬戸SOLAN小学校の立ち上げに関わっているたいち先生。

心の矢印を外に向けることで道が開ける、というお話でした。

これは私自身の経験からもよく分かります。

私も、仕事をしていくなかで、どんどん家と学校の往復だけの生活になっていったことがあります。これじゃいけないと思い始め、積極的に外部の勉強会やイベントに参加するようにしました。

そうすることで、同僚以外にも、同じ問題意識をもった仲間と出会えたりします。

結果、自分でも本を書いたり、イベントを企画したり、という活動につながっていきまいした。

たいち先生の本も読みましたが、子どものための哲学とつながる部分が多くあり「クラス会議」の実践についてももっと学んでみたいと思っています。

対話でみんながまとまる!  たいち先生のクラス会議

対話でみんながまとまる! たいち先生のクラス会議

  • 作者:深見 太一
  • 発売日: 2020/02/13
  • メディア: 単行本
 

 

Charlie先生

次のCharlie先生のお話も、驚きの連続でした。

高校で英語を教えていらっしゃるそうですが、積極的に高校生と社会とをつなぐために、毎週のように企画書を書いて、外部講師を招き授業をしてもらう、という活動をされています。

国際バカロレアの授業でも、実社会とのつながりが重要視されていますが、日本の学校教育の中ではまだまだ不足している部分だと思います。

先生自身が、国際協力の活動に参加したり、自身で新しい団体を立ち上げたりして、恐ろしいくらいの企画力と実行力をお持ちの方でした。

 

じんぺー先生

Teacher Aideという教員を助ける学生団体を主宰されているそうです。

自分が「何者」かになるために、自分にしかできない価値を探す、というお話が印象的でした。

教育に関心がある学生と実際の教育現場が関わり合えるのって、すごく大切だなぁと思います。

現状では教育実習がその中心ですが(最近ではインターンも少しずつ増えてきましたが)、もっといろんな形があっていいですよね。

 

江澤隆輔先生

 

専門の英語の本以外にも、部活動の問題や教師の働き方について、何冊も本を出されています。

小学校と中学校、どちらで教えるのがいいですか、という質問に対して、中学校がいい、という回答。

その理由は、ライティングなどの自分の指導法は、おそらく日本一だと思う、中学校でその指導法にさらに磨きをかけていきたい、というものでした。

自分の指導法に自信を持っていて、それがあるからこそ、他の活動にも積極的になれるのだろうと思いました。

最近では、Youtuberとしても活動されています。いやー、すごい。


【学校の先生】(たぶん)最速の提出物チェック方法

 

ざる先生

フリースクールや、オンラインサロンの経営を通して、学校外から教育を良くする活動をされているそうです。

活動を一つに決めず、いろいろなものに手を出していこう、というお話でした。

たしかに、これは今回発表された全員に当てはまるところだと思います。

みなさん本当にいろいろなところでつながり、新しい企画を動かしている。

 

今回のイベント参加者は、教育大の学生さんや若い先生が中心だったように思います。

「学校の先生」と聞くと、自分たちの経験から、先生とはこういうもの、こうあるべき、というある種の固定観念をもっています。

今回のような話を聞いて、先生でここまでやっている人がいるんだ、こういうこともできるんだ、という気持ちになれば、今後さらに面白い実践が生まれてくるかもしれませんね。

 

発表者のみなさま、企画者の信田さん、大変貴重な機会をありがとうございました!