Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

チームで単元づくり

国際バカロレアの授業づくりについて、研究仲間と一緒に単元を作るミーティングを行いました。

普段は勤務校の中だけで、それも一人で単元計画を作ることが多いので、他校の先生と作るプロセスを共有するのは新鮮でした。

 

国際バカロレア(IB)の授業を作る際には、

どの重要概念、関連概念、グローバルな文脈を選択するか、

それらを結び付けてどのような探究テーマ(授業のねらい)を設定するか、

評価のため課題はどのようなものにするか、

など、一般的な国語の授業づくりとはかなり異なるプロセスをふみます。

(IBの専門用語が多くてすみません)

教科書がないため、授業のねらいを達成するために適した教材を探す作業もあります。

また、パフォーマンス評価のため、課題のバリエーションも豊富です。

 

こういうことを、一人で黙々とやっていると気が滅入るわけですが(好きな人もいるでしょうけれど)、今日はみんなで話しながら考えていったので、他の人の発言から思考が刺激されて、とても充実した時間になりました。

一人では思いつかないようなアイデアを単元の中に盛り込むことができ、「概念ベース」の授業案の、一つ良い形が出来上がったのではないかと思います。

 

こういう時間は、本当は校内の教科会でももっとあるべきだなぁと感じました。

経験則ですが、国語科は個人商店であることが多く、あまり他の人のやっている授業に干渉しません。

その分、自分も好きなことができるという良さはありますが、IBの単元づくりといった、割と特殊な(現状は)作業まで個人でやり続けるには無理があります。

 

また、私はIBに関わって5年目になり、勤務校の教科内では「IBについて一番詳しい」ポジションにあります。

そうすると、どうしても私の発言が「正解」のようになり、また私のやっていることにあまり批判的な意見が同僚から出てこなくなります。

 

田舎教師&都会教師さんのブログにあるように、

自分からフィードバックをもとめにいかないと、すぐに「裸の王様」状態になってしまいますね。

www.countryteacher.tokyo

 

自分の単元づくりをどんどん発信して、校内・校外ともに意見をもらう機会を積極的に作っていかないと。

 

今日はいい勉強になりました。