今週の名文(17)
果報は練って待て
テレビで伊集院光が師匠の言葉として紹介していた。
常に準備をして構えておく。そうすることで好機、いまだというタイミングをつかまえることができる。
私の書道の師匠が、
何度も練習して良い作品が書けるのはまだ素人。請われたときに、いつでも同じクオリティーで相手を納得させる作品が書けるのがプロ。そのために毎日練習する。
という話をしてくれたことを思い出した。
あんたみたいな生徒どのクラスにもいるんだよ。全部わかったような顔して勝手にひねくれて、この学校つまんねーだの何だの。…あのなぁ、学校なんてどうでもいいんだよ。お前がつまんないのは、お前のせいだ。
映画「アフタースクール」より
堺雅人にひっぱられて、内田けんじ監督作品を観返した。
「鍵泥棒のメソッド」「アフタースクール」、どちらも後半になってきれいにひっくり返されるところが気持ちいい。
そしてたまにこういうぐさっと刺さる言葉が出てくる。
教師役の大泉洋の台詞。
こういう生徒、たしかによくいる。そして自分もそうだ。
無知から未知へ、それが読書の醍醐味です。
こういう、読めば読むほど自分が何も知らないんだということが分かってくる感覚、生徒とも共有したいなぁと思う。
『多読術』(ちくまプリマ―新書)より。
最近、自分の読書のやり方を見直したくなっている。
なんだかばらばらに読んでいるばかりで、頭の中でちっとも整理(構造化?)されない。
この本の中にも、他の人がどういう読み方をしているのかは分からない、ということが書かれてあったけれど、
他の先生方がどんな風に読書をして、どういうふうに蓄えているのか、ぜひうかがってみたいところだ。