実家暮らしを終えて
1カ月半ほど、ふるさと福井で生活していましたが、先日ようやくもとの家に戻りました。
妻が慣れない土地で生活するのは心配でしたが、予想していたより快適で、当初の予定を少し伸ばすほどでした。
(後半は、気温が下がって大変でしたが…)
やはり、両親以外に赤ちゃんの面倒を見てくれる人がいる、というのは心強かったですね。
三人で生活していると、食事を交替でとったり、いつもどちらかが見ていなければならなくて気が休まらないのですが、
少しの間じいちゃんばあちゃんに見てもらって、その間にゆっくり食事したり、近くを買い物に出かけられる、というのでずいぶん気持ちが楽になりました。
赤ちゃんも、最初の数日は慣れない環境、慣れない大人に泣きっぱなしでしたが、しばらくすると落ち着いて、よく笑うようになりました。
良く見て理解しているんだなと、赤ちゃんの学習能力や順応に驚きます。
実家では車を使って、連日いろんなところに出かけられるので、妻にとっても良い気分転換になったようです。
こちらだと、車を持っていないので、コロナで電車も使いたくないし、乗り換えも大変だし、ということで家にこもりがちの生活を送っていました。
ちょっと買い物するにしても、田舎では車がないとやっていけないのですが、やはり便利で手放せないなと思います。
高齢者の自動車事故の報道が増えていますが、うちの両親もいい年なので、いつまで車に乗り続けるのか、心配なところです。止め時が難しい。
長期で育休を取っていること自体が珍しいらしく、そのことを話すと、友達、親戚、近所の知り合いのおばちゃんなど、一様に驚かれます。
やっぱり都会は進んでるね~なんて言われるのですが、別に都会でも取得率がそんなに高いわけではありません。
ただ、育休を取るという選択肢自体は浸透しているのかと思います。
近所のおばちゃんから「よくそれだけ長いこと休みが取れるね~、こっちでは恥ずかしくてよう取れんわ」と言われたのが印象的でした。
周りの目が気になって、恥ずかしくて取れない、という感覚なんですね。
そういえばうちの母も、赤ちゃんのおむつでいっぱいになったゴミ袋を捨てる際に、おむつばっかりだと近所に人に恥ずかしいからと、古新聞を混ぜて、いろんなゴミが混ざっているように見せていました。
赤ちゃんを抱っこして家の前を散歩している時も、近所の人に見られないように意識していたこともあります。いい年して孫に照れているのを見られるのが恥ずかしいのだとか。
この感覚は、田舎を離れてずいぶん経つ自分にはよく理解できません。
もちろん良い面もあって、近所の人が、野菜やお菓子、お惣菜を分けてくれる、ということが何度もありました。
良くも悪くも、地域のつながりが強い中で生活するというのを十分に味わった一カ月半になりました。
帰りしな、普段あんまり感情を表に出さない母親が、うっすら涙を浮かべていました。
また近いうちに、少し成長した孫を見せに行かないとなぁと思います。