Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

救急車を呼んだ

(不穏なタイトルですみません。先週起こったことです。最初に書いておくと、家族全員無事ですので、その点ご安心ください。)

 

実家から帰ってきてすぐのことです。

夕食の時間になり、妻は赤ちゃんに離乳食を食べさせています。私はその間に食事の準備をしていました。

突然赤ちゃんが大声で泣き始めました。見ると顔が真っ赤になっています。

今まであんまりそんなことがなかったので、どうしたのだろうと思っているうちに、むせび始め、ますます泣き声が大きくなってきました。

うまく呼吸ができていないようで、苦しそう。

 

食べ物をのどに詰まらせてしまったのではないかと、抱っこして背中を叩くのですが、ますます強く泣くばかり。妻は「どうしよう、どうしよう」と半分パニックみたいになっています。

泣いているっていうことは、呼吸ができているはず、と言ってはみるものの、自分もどうしていいか分からず焦ります。

 

妻が育児のハンドブックを持ってきて、「食べ物が喉に詰まった時」のページを開きます。そこには赤ちゃんを横抱きにして(頭を下の方に向けて)背中をどんどん叩く、とあります。そのようにしてみるのですが、苦しそうな呼吸が変わりません。

それでもだめなら、喉に指を入れて吐き出させる、とあるのでやってみますが、ますます泣いて余計に苦しそうな様子。

 

そうこうしているうちに泣き声と呼吸が弱くなり、顔がなんだか青ざめてきたようだったので、このタイミングで救急車を呼びました。

 

電話での指示では、背中を叩き続けること、呼吸が止まっているようなら心臓マッサージ、ということでした。

 

それで、再び縦抱きにして背中をたたいたり、さすったりしていると、泣き声と呼吸が少しずつ落ち着いてきました。顔色もだんだんもとに戻ってきました。

 

救急車が到着する頃には、ずいぶんと落ち着いた状態になっていました。

念のため、夜間の病院で診てもらうことになりましたが、救急車に乗っている間赤ちゃんはすっかり眠ってしまっていました。

 

緊急で診てもらいましたが、とくに問題なしということで、すぐに終わりました。

ようやく一安心です。

赤ちゃんの喉は細いので、勢いよく食べてしまうと喉に詰まってしまうことが時々あるそうです。今回は、背中を叩くことで、自分で吐き出したか飲み込めたかで、少しして落ち着いたのだろうということでした。

 

また起こるかもしれないので、そういう時の対応も聞いてみました。

呼吸が苦しそうでも、泣いているのであれば息が出来ているので、焦らず縦抱きにして、背中を叩き続けるのが良いそうです。

横抱きにして、頭を下にして背中を叩いて吐き出させるのは、完全に詰まって呼吸が出来ていない場合の対応。

また、喉に指を入れるのは乳幼児の場合は逆に押し込んで詰まらせてしまう危険性もあるそうです。

 

いつ何が起こるか分からないと言いますが、今回急にこういうことになって、本当に焦りました。

また、救急隊員の方に聞かれて、妻の携帯電話の番号を覚えていなかったり、母子手帳や赤ちゃんの保険証の場所が分かっていなかったりと、自分の備え不足も痛感しました。

何事もなくて本当に良かったです。