Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

第3回チョークトークカフェ

先日、今年最初のチョークトークカフェ(教育をめぐる哲学カフェ)を開催しました。

「はじめての哲学カフェ」というテーマ設定で、話す内容は集まってその場で決めるというやり方をとり、7名の方にご参加いただきました。

 

当日出た問いの中から主に、

「学ぶことってなぜ大切なのか?」

「20年前と比べて学校はどう変わったか、これから20年で学校はどう変わるのか」

「共通テストについて」

といった問いについて対話を行いました。

 

少人数なだけあって、一人一人がゆっくり話すことができ、充実した対話になったかと思います。

 

学びの価値をどう子どもに伝えるか、という話の中で、

年齢に応じた内発的動機付けや外発的動機付けのバランスの問題、

子どもがまだ自分の問題だと思っていないうちから学びを強制されることの弊害、

「学ぶ」とはどういうことかを高校生のうちから掴んでいる子と、掴みそこなっている子のギャップ、それをどう埋めるか、

結局学校や社会が学びを制限しているのではないか、

など興味深い話題がいくつも挙がって、私自身大いに刺激をうけました。

 

終わってからの振り返りでは初めて参加された方から、

普段の職場では目の前の仕事やテストの話ばかりで、こういう「そもそも」の話をする機会がなかったので、楽しかった、

考えがいのある問題について考えることができ、栄養補給になった、

といった感想をいただくことができました。

 

私の身の回りを振り返っても、どういう学校にしていきたいか、そもそもどういう教育を目指しているのか、などの議論を身近な同僚とする機会がほとんどありません。

そういう場がもっと増えればいいなと思い、この哲学カフェを始めたということもあったので、この感想はとてもうれしかったです。

 

今後も、月1回または隔月のペースで企画していこうと思います。

気になる方は、ぜひツイッター(@ChalkTalkCafe)をフォローしてください!