Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

2月の振り返り

授業時数も終わりが見えてきて、ようやく振り返る余裕ができてきました。

 

これまでも自転車操業のような毎日を送っていましたが、二学期からワークショップの授業を始めたことにより、これまで以上に手探りの状態が続きました。疲れた…。

 

大変ではありましたが、生徒が楽しく取り組んでくれたことと、生徒の成長が感じられたことが励みになりました。

一度このアプローチを知ってしまったら、なかなかかつての一斉講義型の授業には戻せそうにありません。

来年度以降も、このスタイルをさらに発展させられるよう、継続していこうと思います。

 

(1)読書記録、大福帳の活用

 

今年は、生徒に記録はさせていたものの、その内容にまでは踏み込めませんでした。それをカンファレンスに使うところまではとてもとても。

読書記録には何をどのように書かせるのが良いか、来年度はこの辺りに取り組みたいと思っています。

生徒を縛るものでなく、積極的に使うための記録のやり方はどうするのが良いのか。

 

(2)これまでの教授内容とのバランス

 

二学期以降、ワークショップの授業に踏み切ったことで、探究型の単元が多くなりました。IBではもともとほとんどの単元を探究型でやっています。

そのため、これまでの知識ベースのアプローチがどうしても少なくなってしまいました。

これは、私が両方のバランスを上手くとれなかったマネジメント能力の問題でもありますし、

他の教科の課題(反転学習など)で、生徒が時間に追われ、疲れているのを目の前にして、さらに課題を出すのをためらってしまった(遠慮してしまった)、という理由もあります。

 

いくら探究型の授業が大事だと言っても、これまでみんながやっていた基本的な知識ベースの学習さえできなくなってしまったのでは、生徒に申し訳ありません。

生徒(または学校に預けている保護者)が何を望んでいるのか、そこをわきまえずに、教師のエゴの押し付けにならないようにしていきたいと思います。

 

勤務校はまだ新しくなって数年しか経っておらず、カリキュラムや制度設計がかたまっていません。

急激に変えられる現状だからこそ、抑制の効いた慎重な変革が必要なのだと思います。

 

とにかく、ようやくMYPが中1から高1まで4年分できました。

次年度は、もっと見通しをもって効果的な単元設定に変えていきたいです。