Senobi

中学校国語科。p4c(子どものための哲学)、国際バカロレア、イエナプランに関心があります。

国語授業

志望理由書の書き方

夏休みに入り、推薦入試に向けて志望理由書を書き始める生徒が出てきました。 国語を担当しているからか、私のところにもよく、書いたものを添削してください、とやってきます。 しかしたいていの場合、言葉の直し以前に、もっと内容から考え直した方が良い…

小論文の指導法

ここ数年、校内で小論文の指導をする機会が増えてきました。 以前は、出されてきたもの添削して…というやり方が中心だったのですが、クラス全員となると大変で、そのわりに力を伸ばしている実感がなかったので、どうしたものかといろいろ試してきました。 今…

【読書】『先生は教えてくれない大学のトリセツ』ここにも論文指導のヒントが

先日読んだのは、こちらの本。 田中研之輔『先生は教えてくれない大学のトリセツ』(ちくまプリマ―新書) 先生は教えてくれない大学のトリセツ (ちくまプリマー新書) 作者:田中研之輔 発売日: 2017/05/19 メディア: Kindle版 これから大学生になろうという人…

「概念」を使った読書感想文の指導法

先日は、国際バカロレア(IB)の課題で分析批評を行っている、という話でした。 具体的に、どう段階的な指導をしていくのか紹介していきます。 IB校でなくても、いろいろと活用できるところがあると思います。 私の学校は中高一貫校です。 IBのプログラムと…

読書感想文とIBの分析批評を比較してみた

Twitterで読書感想文のことが話題になっていますね。 それに関連させて、普段私が受け持っている国際バカロレア(IB)のコースでは、どのような作文指導を行っているか、紹介したいと思います。 (※あくまで私の学校の一例です。すべてのIB校が同じように取…

小論文の型をどう扱うか

DP(ディプロマプログラム)コースの生徒の小論文指導のために、少しだけ授業に顔を出した。生徒と担当教師は実際に教室にいるが、私だけオンラインで参加、という形。こういう授業の入り方ができるのは面白い。DPの最終試験は11月にあるのだが、その前に夏…

【単元案】童謡から物語を想像しよう

今日も校内のオンライン勉強会を行いました。 お互いにIBのユニットプランナー(単元計画)を作って共有し、話し合うというものです。 私は、中学1年生を想定して、童謡から物語を創作する単元を考えてみました。 小説を読むのが苦手、という生徒がいます。…

【単元案】手塚マンガはどのように現代を描いているか

昨年度、高校1年生(MYP)を対象に、手塚マンガを使った単元を行いました。 メッセージ性の強い作品の読解を通して、テクストには現実の諸問題がどのように反映されているか、作者の意図や工夫を考察することをねらっています。 マンガを使った授業は生徒た…

概念キーワードを小論文の構想に活かす

IBでは、概念ベースの単元づくりが求められ、そのために概念のキーワードを設計の際に用います。IB用語ですが、例えば「重要概念」では、「コミュニケーション」「論理」「ものの見方」といった、さまざまな教科で共通して使えるものを、16語、リスト化して…

生徒に読書紹介プリントを配信

生徒が自宅学習期間中に、どれだけ本を読んでいるのか、ぜんぜん見えてきません。 そもそも読書習慣のついていない生徒もいますし、その子たちが果たしたどれくらい活字に触れているか…。 これまでであれば、授業内である程度はフォローできていたのですが、…

新書を読む課題

3月の休校が決まったとき、まだオンライン授業がどうなるのかも決定されていなかった間、受け持ちの高校生に新書を読む課題を出してありました。 各自でテーマを決めて、それに関連する新書を2冊読み、要約とコメントを書いてClassroomに提出する、という割…

童謡をテクスト分析の導入として

子どもをあやす時の子守唄や童謡、 自分の中で知っている曲が少なかったり、1番までしか分からなかったりで、 ひたすら同じ歌をリピートしていたのですが、 そんな中で見つけたのが、齋藤孝『音読でたのしむ 思い出の童謡・唱歌』(KADOKAWA)という本。 音…

リーディング・ワークショップふりかえり

授業時数も残りわずかになり、2学期、3学期に行ってきたリーディング・ワークショップについて、生徒にふりかえりのコメントをもらいました。 私も生徒も初めてのスタイルだったのですが、効果のほどはさておいて、おおむね好評でした。 ふりかえりは、数人…

物語を書く課題

中学一年生に、物語を書く課題に取り組ませている。 今回の単元は「寓話を書こう」というタイトルで、あるテーマや教訓を設定し、それを読み手に感じ取らせるような物語を書いてみよう、という課題にした。 結果だけ先に言うと、これはあまり機能しなかった…

ワークショップ授業で感じる問題点

前回は、ワークショップの授業で得た変化について書きました。 今日は、授業を通して感じた問題点について書きます。 問題点といっても、今の自分が抱えている問題、という意味です。ワークショップ授業そのものを批判するものではありません。 (1)精読へ…

ワークショップの授業をして気づいたこと

今年度、2学期から本格的にワークショップの授業を取り入れはじめました。 リーディング・ワークショップは週に1回ペースで図書室に行ってやっています。 また、ライティングの方は、作文課題の単元を増やしました。 自分の中で、これまでと考え方や見方が変…

弁論大会の単元で意識したこと(2)

前回の記事の続きです。 今回、「自分で決める」という経験ができることを念頭に置いて単元を計画しました。 一つはテーマ決めですが、 もう一つ、話し方について、その評価規準を自分で決め、利用するという活動を盛り込みました。 以前も「話すこと」の学…

弁論大会の単元で意識したこと(1)

今日は3名の方が授業見学にいらっしゃいました。 高校生の「話す、聞く」学習活動ということで、いま取り組んでいる弁論大会の準備を見ていただきました。 授業後のインタビューで話したのですが、今回の単元では、「自分で決める」ということを意識して設計…

朝読書とリーディングワークショップを比べてみる

私の勤務校では、主に中学生対象で何年も前から朝読書を行っています。 今年度、リーディングワークショップを始めて、 生徒から、もっと本が読みたい!図書室に行きましょう!という声をよく聞くようになりました。 これは、これまでの朝読書ではあまりなか…

弁論の要約

先日から弁論大会に向けた原稿を作成する課題に取り組んでいます。 生徒は、それぞれ関心のあるテーマを設定し、それについての意見を述べていきます。 ただ、自分の意見を分かりやすく述べる、という点に苦労する生徒がたくさんいます。 事実 問題提起 意見…

ちょうどいい課題を出すのは難しい

中学一年生の古典、 単元の最後に「紙芝居の脚本を書こう」という課題をやりました。 (1)複数の紙芝居と、原作を読み比べる。あらすじが同じでも、書き方や言葉の選び方で受け手の印象が変わることを学ぶ。 (2)冒頭文の音読、歴史的仮名遣いの学習 (…

弁論大会

高校一年生の授業、 三学期は、直接的な表現と間接的な表現について考える、ということを軸に置いています。 「直接的な表現」の練習として、学年全体での弁論大会を企画しました。 これまで、生徒たちは哲学対話を通して、答えのない問いについて考える経験…

ラグを導入

3学期のリーディング・ワークショップをスタートさせました。 年始の勉強会でいただいたアドバイスをもとに、あまり効果を急がず、まずは読書を楽しむ習慣づくりに取り組んでいこうと思います。 こちらの気分も落ち着きました。 それからもう一ついただいた…

リーディング・ワークショップでの悩み

昨年リーディング・ワークショップに取り組み始め、効果は感じるものの、同時にいろいろな悩みや困り事も生まれてきていました。 先日の勉強会では、すでに何年も実施されている先達からアドバイスをいただく機会を得ました。 【悩み1】 同じような本(ジャ…

エッセイの共有

授業でエッセイを書く課題を出して、Googleクラスルームで提出させた。 生徒はGoogleドキュメントで作成している。 同じ学年を担当している同僚の、クラス内で読み合う実践がユニークだった。 Googleドライブにフォルダを作って全員分のエッセイを集約する。…

エッセイを書く授業

「最近、授業中生徒が明るくなりましたね」 と一緒にワークショップをやっている国語の先生に言われた。 そうかもしれない。 受け持っているクラスでは、国語総合の教科書に載っている文章を読んで理解できない生徒が多い。 1学期は教科書テキストの内容をな…

エッセイを読む授業

高校1年生の単元でエッセイを扱うことにしました。 生徒たちにとっては馴染みが薄い分野。エッセイとはどんな文章か分からない生徒もたくさんいました。…と言っても定義は難しいのですが。 そこで、図書室に行って、書棚の文庫本の中から、エッセイだと思わ…

ミニレッスン

ワークショップ授業のなかで、最初の10分程度を「ミニレッスン」に充てています。 「Senobi ―読書と創作のためのミニレッスン―」と題した補助プリントを配布し、生徒にとって役立ちそうな情報や、楽しんでもらえそうなテキストを紹介しています。 リーディン…

リーディング・ワークショップの後で

リーディング・ワークショップ、生徒たちは楽しんでくれている。 何時間か取り組んで、今日の授業は従来どおり教科書を使って授業しようとした。 「はい、教科書出してー」 「えー、授業するんですか?」 「図書室行かないんですかー?」 気づいた。 リーデ…

リーディング・ワークショップを始めて

中学1年生と、高校1年生のクラスでリーディング・ワークショップを始めました。 最初にワークショップの目的とスタイルを説明したのですが、中1の反応が良くて、 「好きな本を読んでいいんですか?」 「どこで読んでもいいんですか?」 「読み終わった後に何…