Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。IB=国際バカロレア、RW=Reading Workshop、WW=Writing Workshop、P4C=子どものための哲学

読書

【読書】『本の読み方 スロー・リーディングの実践』

ずっと前に読んでいたこの本を読み返してみたのですが、かなり使えます! 本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP文庫) 作者:平野 啓一郎 発売日: 2019/06/04 メディア: 文庫 (今はPHP文庫に入っているんですね、私が持っているのはPHP新書版です) 本…

【読書】『思考する教室をつくる 概念型カリキュラムの理論と実践』待望の邦訳が出た!

今日取り上げるのは、こちらの本です。 思考する教室をつくる概念型カリキュラムの理論と実践: 不確実な時代を生き抜く力 作者:H・リン・エリクソン,ロイス・A・ラニング,レイチェル・フレンチ,H. Lynn Erickson,Lois A. Lanning,Rachel French 発売日: 2020…

【読書】『イエナプラン 共に生きることを学ぶ学校』実践者向けガイドブック

先日、クラウドファンディングで支援していた本が届いたので、さっそく読んでみました。 イエナプラン 共に生きることを学ぶ学校 作者:フレーク フェルトハウズ,ヒュバート ウィンタース 発売日: 2020/10/15 メディア: 大型本 前に、リヒテルズ直子『今こそ…

【読書】『シリーズ国語授業づくり 中学校 文学 主体的・対話的に読み深める』

最近、本棚の整理をしつつ、積読本の消化中です。 この本も、買ったときにさらっと読んで、そのままになっていたのですが、改めて読んでみると、いろいろなヒントの詰まった良い本ですね。 中学校 文学 主体的・対話的に読み深める (シリーズ国語授業づくり)…

【読書】『大人が変われば、子どもも変わる 発達障害の子どもたちから教わった35のチェンジスキル』職員室で共有したい!

生徒指導のやり方については、直接的に学ぶ機会がそう多くありません。学校に勤め始めてから、ベテランの先生や先輩教員のやり方を見ながら、経験的に身に着けていくことが多いのではないでしょうか。 または、自分が学生のときに受けてきた生徒指導の経験が…

【読書】オススメ!書道の練習本

先日は『石川九楊の書道入門』を紹介しました。 今回はそれ以外に、私が普段自宅での練習に愛用している本を紹介します。 幕田魁心『極める!楷書 創作へのみちしるべ』(木耳社) 極める!楷書―創作へのみちしるべ 作者:幕田 魁心 発売日: 2001/01/01 メディ…

【読書】『石川九楊の書道入門』書写の授業に活かしたい

書道を習い始めて、もう9年になるのですが、上達への道はまだまだ遠いです。この夏、どうせどこにも出かけないので、少し時間をかけて学び直してみようかと思いました。 その参加にと買ったのが、『石川九楊の書道入門 石川メソッドで30日基本完全マスター…

【読書】『先生は教えてくれない大学のトリセツ』ここにも論文指導のヒントが

先日読んだのは、こちらの本。 田中研之輔『先生は教えてくれない大学のトリセツ』(ちくまプリマ―新書) 先生は教えてくれない大学のトリセツ (ちくまプリマー新書) 作者:田中研之輔 発売日: 2017/05/19 メディア: Kindle版 これから大学生になろうという人…

【読書】『ことばの発達の謎を解く』

今回紹介するのは、今井むつみさんの『ことばの発達の謎を解く』(ちくまプリマ―新書)です。 ことばの発達の謎を解く (ちくまプリマー新書) 作者:今井むつみ 発売日: 2016/02/19 メディア: Kindle版 今井さんの本は何冊か読んでいますが、毎度面白いですね…

【読書】『その問いは文学の授業をデザインする』

先日の記事と関連し、続けた読んだ文学教育のための本を紹介します。 松本修・桃原千英子編著『その問いは文学の授業をデザインする』(明治図書) 中学校・高等学校国語科 その問いは、文学の授業をデザインする 作者:松本 修,桃原 千英子 発売日: 2020/06/…

【読書】『文学のトリセツ』

長年「国語」を教えてきましたが、「文学」を教えてきたかと言われると、とてもそうだとは言えません。 「山月記」「こころ」といった文学作品を扱ってはきましたが、それがはたして「文学」を教えることになっていたかどうか。 ふりかえってみれば、内容理…

【読書】『14歳からの読解力教室』読解力にとどまらない学ぶ力

評判になっていた本を読んでみました。 犬塚美輪『生きる力を身につける 14歳からの読解力教室』 14歳からの読解力教室: 生きる力を身につける 作者:美輪, 犬塚 発売日: 2020/03/31 メディア: 単行本 この「〇歳からの」というフレーズはよく使われて、とき…

【読書】『西洋美術史入門』国語の授業でも使えるアイデア

先日の筑摩書房のセールで買った本を次々読んでいるわけですが、 池上英洋『西洋美術史入門』(ちくまプリマ―新書)も、生徒に進めたくなる一冊でした。 西洋美術史入門 (ちくまプリマー新書) 作者:池上英洋 発売日: 2015/04/24 メディア: Kindle版 私も作品…

【読書】『教養の書』高校生に読んでほしい!

今日紹介するのは、戸田山和久『教養の書』(筑摩書房)です。 教養の書 作者:戸田山和久 発売日: 2020/06/05 メディア: Kindle版 同じ著者の『論文の教室』は、論文作成の意義や方法についてユーモアを交えてかみ砕いて説明してくれているので、よく生徒に…

【読書】『なぜ人と人は支え合うのか』「障害」からコミュニケーションのあり方を考える

内容を全然確認しないまま、哲学入門書のようなものを勝手に想像していましたが、違いました。 なぜ人と人は支え合うのか ──「障害」から考える (ちくまプリマー新書) 作者:渡辺一史 発売日: 2019/01/18 メディア: Kindle版 障害者とどう関わるか、をテーマ…

【読書】『18歳の著作権入門』論文を書く前に生徒と学びたい

先日の筑摩のセールで買ったうちの1冊です。 18歳の著作権入門 (ちくまプリマー新書) 作者:福井健策 発売日: 2015/01/30 メディア: Kindle版 無自覚だった著作権 著作権について意識するようになったのは割と最近のことです。 国際バカロレアの勉強会などで…

【読書】『ヨチヨチ父―とまどう日々―』

父親になってもうすぐ3カ月、書店でこの本を見つけました。 ヨシタケシンスケ『ヨチヨチ父―とまどう日々―』(赤ちゃんとママ社、2017年) ヨチヨチ父 とまどう日々 作者:ヨシタケシンスケ 発売日: 2017/04/22 メディア: 単行本 ヨシタケシンスケさんの『り…

【読書】『線は、僕を描く』小説を読んで想像する面白さを存分に楽しめる

私も書道を習っているので、水墨画がテーマの小説ってどんなんだろうと期待しながら読みましたが、期待通り、面白い小説でした! 線は、僕を描く 作者:砥上裕將 発売日: 2019/06/26 メディア: Kindle版 主人公の青山霜介は、両親を交通事故で亡くし、生きる…

【読書】『パパは脳研究者』子どもの成長に合わせて読むと面白い

今日紹介したいのは、池谷裕二『パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学』(クレヨンハウス、2017年)です。 パパは脳研究者 子どもを育てる脳科学 作者:池谷 裕二 発売日: 2017/08/10 メディア: 単行本 著者が、娘さんの4歳までの成長を1カ月ごとに記録した本…

【読書】『ケーキの切れない非行少年たち』

話題になっている本をようやく読むことができた。 ケーキの切れない非行少年たち (新潮新書) 作者:宮口 幸治 発売日: 2019/07/12 メディア: 新書 筆者は児童精神科医で、医療少年院での経験が本書を書く動機になっているという。 そして筆者自身も述べている…

【読書】『見違えるほどきれいな字が書ける本』

もともと書道に興味があったのと、悪筆を何とかしたいという気持ちもあり、書道教室に通っています。もう8年になります。 それくらい続けていると、創作の作品作りはぼちぼちできるようになったのですが、 小筆で整った楷書を書く、宛名書き、賞状書き、また…

【読書】『絶望名人カフカの人生論』暗いときには暗い本を読む

毎日家に閉じこもり、不安なニュースばかり観ていると気分がどんどん塞いできます。 「ピンチをチャンスに」「みんなで力を合わせて乗り越えよう」そういうポジティブな言葉に、どうも乗り切ることができません。 そんな時は、無理やり明るくふるまおうとせ…

【読書】『ボローニャ紀行』コミュニティのあり方を考えるヒントに

井上ひさしのエッセイはいろいろ読んでいたのですが、『ボローニャ紀行』は紀行文ということで、なんとなく後回しにしていました。 うかつでした。やっぱり面白い! ボローニャ紀行 (文春文庫) 作者:ひさし, 井上 発売日: 2010/03/01 メディア: 文庫 井上ひ…

【読書】『十二人の手紙』授業でどう使う

井上ひさし『十二人の手紙』を読みました。 帯に「読んでいないなんてもったいない‼」という惹句がありましたが、 ほんとその通り、面白かった。 十二人の手紙 (中公文庫) 作者:ひさし, 井上 発売日: 2009/01/25 メディア: 文庫 全編手紙文だけで構成された1…

【読書】『シン・ニホン』学校のあり方、その議論の土台に

為田裕行さんの呼びかけに応じて、 安宅和人『シン・ニホン』についての感想を書きました。 blog.ict-in-education.jp 以下、私が書いた感想です。 とても面白く読みました。読みながらずっと思っていたことは、この本を使って、学校内で有志の読書会や、職…

『理解をもたらすカリキュラム設計』とIBの単元づくりを比較する(4)

本質的な問い 「逆向き設計」では、「重大な観念」が大切なのですが、それを直接的に生徒に提示しても伝わらない、という話でした。 そこで登場するのが「本質的な問い」です。 最良の問いは、重大な観念を指し示し強調するものである。それらは、内容の中に…

『理解をもたらすカリキュラム設計』とIBの単元づくりを比較する(3)

「重大な観念」は「裸の王様」? 「逆向き設計」では、最初に「重大な観念」を明確にし、それを単元設計の中心に据えることが重要だ、ということでした。 ただし、「重大な観念」はそれがどれだけ大切なものであったとしても、抽象的であったり高度だったり…

『理解をもたらすカリキュラム設計』とIBの単元づくりを比較する(2)

「逆向き設計」は当たり前? 前回のエントリーでは「教科書ベース」の単元づくりと「逆向き設計」を比較しました。 もちろん、「逆向き設計」などとことさら言わなくても、 目標や生徒に理解させたいことを明確に設定し、評価方法や学習活動、教材を選び、設…

『理解をもたらすカリキュラム設計』とIBの単元づくりを比較する(1)

オンライン読書会 夏休み、IB関係の先生たちとオンラインで読書会を行いました。 課題となった本はこちら。 理解をもたらすカリキュラム設計―「逆向き設計」の理論と方法 作者: グラントウィギンズ,ジェイマクタイ,Grant Wiggins,Jay McTighe,西岡加名恵 出…