IB
ここ数年、IBの教育に携わりながら、概念ベースの学習(Concept Based Learning)をどうすれば実行できるのかについて考えてきました。 何をもって「概念ベース」の単元とするのか? それはどのように判断できるのか? 現時点での自分の理解を、以下にまとめ…
今日で1月も終わり、育休生活もそろそろ終わりなので、少しずつ仕事復帰の準備などを始めています。 MYP4年間のカリキュラムアウトライン完成! これまでやろうやろうと思っていて、なかなかできていなかった仕事、MYP(中学1年生~高校1年生)の4年間で、だ…
先日の記事の続きになりますが、藤原さとさん、ドルトン東京学園の荒木貴之先生によるオンラインセミナーに参加しました。 こういう形で著者の方のお話を直接うかがうことができ、ありがたいです。 ハイ・テック・ハイの話だけでなく、勤務校でも応用可能な…
かぜ薬のCMみたいなタイトルにしてしまいましたが、最近気になっているテーマです。 演繹的アプローチ、帰納的アプローチとは? 先日、『思考する教室をつくる 概念型カリキュラムの理論と実践』について記事を書きました。 senobi.hateblo.jp そこでは取り…
今日取り上げるのは、こちらの本です。 思考する教室をつくる概念型カリキュラムの理論と実践: 不確実な時代を生き抜く力 作者:H・リン・エリクソン,ロイス・A・ラニング,レイチェル・フレンチ,H. Lynn Erickson,Lois A. Lanning,Rachel French 発売日: 2020…
国際バカロレアの授業づくりについて、研究仲間と一緒に単元を作るミーティングを行いました。 普段は勤務校の中だけで、それも一人で単元計画を作ることが多いので、他校の先生と作るプロセスを共有するのは新鮮でした。 国際バカロレア(IB)の授業を作る…
昨年出した『「探究」と「概念」で学びが変わる! 中学校国語科 国際バカロレアの授業づくり』(明治図書出版)が、重版になりました! 「探究」と「概念」で学びが変わる! 中学校国語科 国際バカロレアの授業づくり (国語教育選書) 作者:中村 純子,関 康平 …
先日は、国際バカロレア(IB)の課題で分析批評を行っている、という話でした。 具体的に、どう段階的な指導をしていくのか紹介していきます。 IB校でなくても、いろいろと活用できるところがあると思います。 私の学校は中高一貫校です。 IBのプログラムと…
Twitterで読書感想文のことが話題になっていますね。 それに関連させて、普段私が受け持っている国際バカロレア(IB)のコースでは、どのような作文指導を行っているか、紹介したいと思います。 (※あくまで私の学校の一例です。すべてのIB校が同じように取…
DP(ディプロマプログラム)コースの生徒の小論文指導のために、少しだけ授業に顔を出した。生徒と担当教師は実際に教室にいるが、私だけオンラインで参加、という形。こういう授業の入り方ができるのは面白い。DPの最終試験は11月にあるのだが、その前に夏…
国際バカロレア(IB)では、ワークショップの他にJob-a-likeというイベントが開催されることがあります。 同じ教科の先生方で集まる研修会のことです。 どちらもIBが認める公式のイベントですが、 ワークショップが、IBの側で主催し、ワークショップリーダー…
前回は、国際バカロレア(IB)スタイルで古典作品を扱うメリットについて書きました。 今日はデメリットについてです。 取り上げる作品が少ない 前回書いたメリットの裏返しですが、1つの作品について深く、詳しくやっていこうとすると、当然年間の中で扱え…
これまでに、国際バカロレア(IB)の「言語と文学」では、古典作品をどのように扱っているか、その概要、授業や試験のスタイルについて説明してきました。 では次に、IBのやり方をとった時のメリット・デメリットについて考えてみたいと思います。 今日はメ…
先日の記事では、国際バカロレア(IB)「言語と文学」の科目で教材となる作品をどのように選ぶか、その概要や要件を紹介しました。 senobi.hateblo.jp ※記事の中で科目名を「言語とコミュニケーション」と書きましたが、「文学とパフォーマンス」の誤りです…
古典に関する高校生主催のシンポジウムが開かれたそうですね。残念ながら参加できませんでしたが、どのような話し合いが行われたのか、聞きたかったです。 よく、国際バカロレア(IB)では古典をやらないんですか、という質問を受けます。 古典作品を勉強し…
昨日の記事の続きです。 差別化した指導を行うための、具体的な方法についてもう少し考えてみましょう。 (1)パフォーマンス課題を取り入れる 知識ベースの課題だけを行っていては、どうしても横並びの活動になります。 年間のスケジュールの中に、定期的…
誰も置いていくことなく、教室で探究的な学びを行う。 難しいことですが、これを実行するために有効な方法があります。「差別化」です。 (英語では「differentiation」で、IBのガイドブックでは「差別化」の訳があてられています。私は「個に応じた」という…
国際バカロレアの授業について、よく漢字の指導はしないのか、といった質問を受けます。 そんなことはありません、当然漢字の指導は行います。 ですが、テストでの扱いなどは、一般的な学校と異なります。 学校によってやり方は様々でしょうが、私の知ってい…
2回目の校内オンライン勉強会を行いました。 前回は逆向き設計について学び、今回は概念キーワードを使った目標の立て方について、参加者で検討しました。 授業を計画する際、 知識ベースの目標や、スキルベースの目標を立てて単元を設計するのが一般的です…
IB校の先生方が集まったのオンライン勉強会に参加しました。 家のこともあり、それほど長くは参加できませんでしたが、こうやって海外も含め、各地で教えてらっしゃる先生方と気軽に集まって情報交換できるのは、本当にありがたいなと思います。 どの学校で…
IBでは、概念ベースの単元づくりが求められ、そのために概念のキーワードを設計の際に用います。IB用語ですが、例えば「重要概念」では、「コミュニケーション」「論理」「ものの見方」といった、さまざまな教科で共通して使えるものを、16語、リスト化して…
在宅での勤務がずいぶん長くなってきました。そんな中、今日は勤務校の教科の先生とオンラインで集まり、単元づくりの勉強会を行いました。有志での集まりでしたが、新入職の先生(まだリアルでお会いしていない)も含め、7名の先生が参加してくださいました…
休校措置と在宅勤務の関係で、新入職の先生方に、研修の機会が極端に少なくなっていると耳にしました。 そうだろうなと思います。 勤務校でも、IBの授業づくりをまったく知らない先生に少しずつ学んでいってもらう必要があります。 そこで、校内で簡単なオン…
昨年度の高校1年生(MYP)では、主に5つの単元に取り組みました。 「国語総合」の現代文分野にあてています。 1.「説得力のある意見文を書くにはどうすればよいか」 生徒たちは、中学3年間のMYPのカリキュラムを通して、創作などの言語活動はたくさんやっ…
来週からオンライン授業が始まるということで、同僚と相談しながら計画しました。 当初は広告やCMなどのメディア分析を考えていたのですが、このような気持ちの沈む毎日ですから、少しでも明るく笑える学習になると良いかと思い、「お笑い」を素材にしました…
桃太郎を素材にして、語り手について学んだり、 語り手が変わる(視点が変わる)ことで、物語のもつ意味や、受け取り方が大きく変わることを探究する単元を考えました。 中学1年、2年生を想定しています。 ところどころIBの用語が出てきますが、読み流して…
授業づくりワークショップ 先日、5回目の概念ベース授業づくり研究会を開催しました。(隔月開催) 参加者が数人でも、細々と続けていこうと当初は考えていましたが、 毎回、10人くらいの参加者があり、熱い話し合いが行われています。ありがたいことです。 …
昨日は学芸大学で開催された、IB国語研究会のサマーセミナーに参加してきました。 午前中は様々な学校の先生による「言語と文学」についての実践報告が中心でした。 その中でとくに興味深かったのが、CMづくりの実践です。 学校の図書室をアピールする15秒の…
終業式が終わり、夏休みに入りました! とはいえ、夏期講習等がありまだまだ仕事は続きます… さて、先日は教職員の校内研修会がありました。 私は今年度研修会担当なのですが、 今回の研修テーマを、教科ごとのカリキュラム検討、としました。 これまでの全…
パリインターナショナルスクールで、DP文学を教えていらっしゃる、石村先生の私的勉強に参加してきました。(勉強会は明日もありますが、仕事のため1日目だけの参加です…) 今回はカリキュラム改訂のタイミングだということもあり、前半は主な変更点の確認。…