Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

MYP4年間のカリキュラムを作った

今日で1月も終わり、育休生活もそろそろ終わりなので、少しずつ仕事復帰の準備などを始めています。

 

MYP4年間のカリキュラムアウトライン完成!

これまでやろうやろうと思っていて、なかなかできていなかった仕事、MYP(中学1年生~高校1年生)の4年間で、だいたいどのような単元を実施するのかのアウトラインを作成しました。

いまの勤務校でIBに関わり始めて5年になります。

勝手が分からないなかで、学びながら作りながらの自転車操業でやってきました。

その分、最初の生徒にはずいぶん迷惑をかけているのですが、職場に戻ったら2週目に入ります。これまでの経験や学んだことを生かしつつ、より良いカリキュラムにしていかなければなりません。

とは思うものの、なかなか伝わりづらいのですが、この作業がまぁ面倒なのですよ。

 

IBの要求する条件が複雑

IBの場合、教材や授業内容についてはものすごく自由度が高いのですが、IBの理念に関わる根幹の部分で様々な条件があります。ざっと挙げてみると…

・「重要概念」(主に4つ)をバランスよく扱う

・「関連概念」(12こ)をバランスよく扱う

・「グローバルな文脈」(6つ)をバランスよく扱う

・評価規準A~Dのそれぞれのストラントを年間で少なくとも2回は扱う

・ATLスキル(10こ)をバランスよく扱う

・学習者像(10こ)をバランスよく扱う

・様々なパフォーマンス課題を用意する

・文学作品と非文学作品をバランスよく取り上げる

(細かいものは他にもあります…)

 

IBの専門用語が多くて意味が分からないと思いますが、面倒だと言うことだけ感じ取っていただければうれしいです。

こういういろんな条件を、1年間の中で、また4年間のなかでクリアしていかなければならないのです。

 

概念ベースのカリキュラムの土台

ただ、こういう地道な編集みたいな作業は、自分の好きな分野でものあるので、そういう意味では楽しかったですね。

きれいにカリキュラムの中にはまったときの達成感!

 

そして、このカリキュラムはいわゆる「教材ベース(教科書ベース)」ではなく、「概念ベース」のカリキュラムだということです。

どのタイミングで、どのような概念を扱い、生徒にどんなことを理解してほしいか、などを言語化しています。

メインで使いたい教材などはおおよそ決めていますが、他に使いたい教材や、詳細な学習過程はこの後さらにつめていきます。

これを一度作っておいて国語科全体で共有しておくと、後は担当者が好きな教材を選んで授業したり(概念理解が目標なので、いろんな教材で実践することができる)、パフォーマンス課題を入れ替えたりすることが可能です。

来年度以降は、これをベースにすれば授業づくりがずいぶん進展する予感。楽しみです。

 

(別の話題)保育園は保留

急に話を変えますが、1月に役所から通知が来て、入園は保留になりました。まぁ3月入園はほぼ無理と最初から言われていたので、夫婦でやっぱりね、という気持ちです。

これを受けて、私は予定どおり3月から復帰しますが、妻の方が育休延長することにしました。新学期スタートに合わせて、4月から入れるよう決まってほしいです!

(ちなみに、決まり次第連絡が来る、というシステムなのですが、これはやりにくいですね。職場からは来年の配置を決めたいから、(時短するかどうかなど)早めに情報を教えてほしいと言われるのですが、市から通知が来ない限り何も動けないので、ずるずる職場にすみませんと言い続けるしかないという…)