〔連載〕『ラクイチ授業プラン』ができるまで
15回にわたって「『ラクイチ授業プラン』ができるまで」というタイトルで、自分がどのように本づくりを進めてきたのか、という記事を書いてきました。 出版社によって事情ややり方は大きく異なると思いますが、これから本を書いてみたい!という先生方にとっ…
本づくりのプロセスを、連載のような形で紹介してきました。 今回で最終回です。 『中学国語 ラクイチ授業プラン』完成後のことをいくつか紹介します。 本の売れ行きは順調で、1年後には重版、今は2刷まで出ています。 ありがたいことに、いろいろな先生から…
『中学国語 ラクイチ授業プラン』には、巻末に付録のカードがついています。 (こんな実践本はなかなかないと思います) これは、ある日のミーティングで、執筆メンバーの一人の発言がきっかけで生まれたものです。 もともと、忙しくて授業準備をする時間の…
企画の発案から、本づくりのプロセスを連載してきました。 校正までいって、ようやく本の完成です! 教育に関する本を出す、というのが仕事を始めたときの目標だったので、それを達成することができました。 自分の考えたこと、書いたものが本の形になる。 …
メンバーで分担し、予定通りの原稿を書き終えて、入稿! ですが、作業はそこで終わりではありません。 校正作業が待っています。 入稿した原稿をもとに、出版社の方で見本を作ってくれます。 ページを組んで、実際の本と同じようなレイアウトで出てきます。 …
「ラクイチ授業プラン」シリーズの表紙や中のイラストカットは、ずっとイクタケマコトさんに描いていただいています。 中学国語ラクイチ授業プラン 作者:ラクイチ国語研究会 発売日: 2017/08/07 メディア: 単行本(ソフトカバー) イクタケさんは、教職経験…
授業実践本『ラクイチ授業プラン』を作るにあたり、これまでに出版された類書を買い集め、研究をしました。 そんな中、Amazonですごい本を見つけました。 広野昭甫『学習意欲を高める ことば遊びの指導』(教育出版、1982年)です。 ことば遊びの指導―学習意…
前回の記事では、公表された著作物や生徒の成果物の扱いについてまとめました。 senobi.hateblo.jp 一番難しいのは、先行実践の扱いです。 先行実践の著作権についてはどう考えればいいのか、まとめてみたいと思います。 全くのオリジナルはあるか 普段から…
授業実践本を作る際に、十分意識しなければならないのが著作権についてです。 ここをいいかげんにしてしまうと、後で大きな問題になりかねません。 本に載せたい内容の中で著作権に関連することとして、 「公表されている著作物」「生徒の成果物」「先行授業…
(前回までのあらすじ) 急な授業代行や授業準備の時間が取れなかったとき、1時間完結ですぐに実践ができ、かつ楽しい授業プランを集めた本を作る。 本のコンセプトがかたまり、ページのフォーマットができ、執筆メンバーも集まりました。 授業実践を持ち寄…
執筆メンバーを集める 基本的な紙面構成が決まったところで、メンバーをどうしようか、ということになりました。 一人で書く、ということも考えられるのですが、それだと授業アイデアが偏ってしまうおそれがあります。 そのため、なるべくチームでやりたい、…
ページ見本の作成 無事に企画が会議を通り、本を出しても良いということになりました。 その次に行ったのが、ページ見本の作成です。 1時間で完結する、すぐに使える授業プランをたくさん載せたい、というのがもともとのコンセプトです。 そのため、見開き2…
先輩に相談する コンセプトが固まり、いざ本を作ろうと思っても、どこから手をつけて良いのかわかりません。 ただ、幸運なことに、大学の同じサークルの先輩が、学事出版で編集者をやっていたのです。 その先輩に連絡をとり、一度相談に乗ってもらえないかと…
類書のリサーチ 忙しい先生に向けて、授業準備をする時間がなかった時のお助け本、というコンセプトは決まりました。 需要はありそうだと思ったのですが、すでに同じような本が出ていないか、調べてみる必要があります。 中学国語の授業本を調べてみると、主…
今日は、なぜ本を作ろうと思ったのか、について書いていきます。 楽しい授業がしたい 中高一貫校に勤めており、ずっと中学生の授業を担当してきました。 多くの先生と同じように、私も昔から楽しい授業がしたい、と思い、 機会があるごとに、ゲーム性のある…
3年前に、学事出版から『ラクに楽しく1時間 中学国語ラクイチ授業プラン』という本を出しました。 中学国語ラクイチ授業プラン 作者:ラクイチ国語研究会 発売日: 2017/08/07 メディア: 単行本(ソフトカバー) これは、私の「こんな本があったらいいな」とい…