Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。IB=国際バカロレア、RW=Reading Workshop、WW=Writing Workshop、P4C=子どものための哲学

事前調査~『ラクイチ授業プラン』ができるまで③

類書のリサーチ

忙しい先生に向けて、授業準備をする時間がなかった時のお助け本、というコンセプトは決まりました。

需要はありそうだと思ったのですが、すでに同じような本が出ていないか、調べてみる必要があります。

 

中学国語の授業本を調べてみると、主に3つにグループ分けできます。

 

(1)教師向けの授業本

教材ベースの指導案や、特定の先生の実践を紹介したもの。

何時間もかけて行う単元がほとんどで、教師が読んで自分の授業力を高めたり、追試したりして使います。

 

(2)教師向け国語ゲームの本

漢字クイズ、国語のパズル、ミニゲームなどを紹介する本もたくさん出版されています。

ただ、短い時間で終わるものがほとんどで、1時間丸々、という使い方がしづらい。

授業の導入や、スキマ時間で使うことを想定されています。

 

(3)生徒向けドリル

あとは、学習プリントなどのドリル本。

生徒が自分で買って使う分には良いのですが、教師が授業でそのまま使うのはできません。

 

ネットで探すと、1時間の国語ゲーム、といった本は少し見つかりました。

 

ただ、いろいろ探しても「忙しい先生に向けて、授業準備をする時間がなかった時のお助け本」というコンセプトの本に出会うことはありませんでした。

まあ、あんまりそういうネガティブな理由で本を作ろうとする人はいないような気もします。

その意味で、他の授業本とは十分に差別化が図れると感じました。

 

教員の多忙化がメディアでも取り上げられるようになりました。そこで報じられる内容を見る限り、表に出てこないだけで、潜在的な需要はずいぶんあるのだろうと想像できました。

また、働き方改革が言われるようになった今であれば、本当に大変なときはこれで乗り切りましょう、というこれまでとは違ったメッセージも伝わるのではないかと思いました。

 

同じコンセプトのウェブサイト

忙しい先生をサポートする、というコンセプトのサイトはいくつかあります。

たとえば、EDUPEDIAやフォレスタネット、といったサイトです。

本を作る前、私が見ていた時は、

まだ実践の数が少なかったり、ミニネタや単元計画、コラムなどが混在していて、

明日の授業どうしよう、という切羽詰まった状況では、なかなか使いづらいものがありました。

(その後、どちらのサイトもコンテンツが増え、充実しています。最近ではフォレスタネットのコラボした企画も行っています)

 

授業実践の共有という点では、老舗のTOSSがあります。

勉強になることも多いのですが、グループの色が強いため、馴染まない人もいるかと思います。

 

そういった先行サイトを見ていくなかで、

本当に時間がないときに、開いてすぐに使える実践を載せる、

誰でも(年齢や経験、所属グループに関係なく)できるような実践を載せる、

という方向性も見えてきました。

 

本のコンセプト、方向性が見えてきたので、次は出版社への持ち込みを検討します。