青空文庫をワードファイルにする方法
青空文庫のテキストをワードにしたいとき、みなさんはどんな方法を使っていますか。
私の場合、生徒が授業や朝読書などで読む、読書プリントを作ることが目的です。そのため、
・縦書き
・ルビがある
この2点は外せません。
テキストファイルだとルビが《 》で表示されるので、そのままワードに直しても読みづらい。かといってルビなしのテキストだと、読めない漢字が出てくるたびに生徒の読書意欲が削がれてしまいます。
以前はルビを手入力していたこともありましたが、あまりに非効率的でした。
フリーソフトを使ってやってみようかとも思いましたが、なぜかうまく作動しませんでした。
そこで今は、以下のサイトに載っていた方法を使ってワードファイルを作成しています。
(1)青空文庫をワードにそのままコピーする
青空文庫のhtmlファイルを開き、[ctrl]+[A]で全選択し、コピーします。
そのままワードに張り付けるとこんな感じになります。
(2)フォントと文字サイズを直す
全選択し、フォントをMS明朝、ポイントを10.5にします。
(3)フィールドコードを表示する
最初に挙げたリンクで紹介されているように[alt]+[f9]でフィールドコードを表示させます。(フィールドコードというのを今回初めて知りました…)
すると、こんな画面になってびっくりするのですが、
赤丸で囲った「hps27」というのが、ルビのサイズを表しているそうです。
(4)ルビのサイズを直す
次に、[ホーム]タブの右端[置換]を押して、
検索する文字列に「hps27」、置換後の文字列に「hps10」と入力し、[すべて置換]を押します。
このように表示が出ました。
再度[alt]+[f9]を押してフィールドコードを非表示にすると、このようにルビのサイズが小さくなりました。おおー。
(5)ルビのフォント、文字とルビの距離を直す
同じ要領で、今度はルビのフォントを直します。
[alt]+[f9]でフィールドコードを表示し、「メイリオ」を「MS 明朝」に置換します。
また、青い丸で囲んだ「12」というのが文字とルビの間の距離を表していると思われます(知識がなくてすみません)。
横書きだと気にならないのですが、縦書きに直したときにこのままだと、ルビが前の行にかくれて表示されなくなってしまいます。
そこで、「up 12」を「up 9」に置換します。
数字だけでもいいのですが、本文中の数字まで置換してしまう可能性もあるため「up」まで入力しました。
(6)縦書きにし、行間をそろえる
再度[alt]+[f9]を押して非表示に戻します。
次に[ページ レイアウト]タブから文字列の方向を縦書きに変更します。
最後に行間をそろえます。
[ホーム]タブの[行と段落の間隔]から「行間のオプション]を選択し、
行間を「固定値」に、間隔を「20pt」にします。
すると、こんな感じで読みやすいドキュメントになりました!
PCの画面では、ルビが一部消えていますが、印刷したりPDFにしたりすれば、問題なく表示されます。
さすがに踊り字や外字については、手入力しなければいけませんが、今紹介したような作業だけなら、慣れれば5分程度でできます。
これなら、気軽にどんどん読書プリントが作れそうです。
ひとつスキルアップができました!
もっといいやり方をご存知でしたら、ぜひ教えてくださいー。