本の顔、イクタケマコトさんのイラスト~『ラクイチ授業プラン』ができるまで⑪
「ラクイチ授業プラン」シリーズの表紙や中のイラストカットは、ずっとイクタケマコトさんに描いていただいています。
イクタケさんは、教職経験もあり、今はイラストレーターとしてご活躍です。
この「中学・高校イラストカット集」は、学級通信や授業プリントを作る際に、ずいぶん使わせていただきました。
かわいくて印象的なキャラクターで、かつそんなに主張しすぎないので、すごく使いたくなるイラストカットです。
最初にイクタケさんにお会いしたのは、同じ学事出版の『月刊HR』という雑誌の企画でした。
「タンニンマン」という、若手教師の日常を描いたコミックエッセイで、イクタケさんがマンガを描いて、私はネタの提供者の一人として、協力させてもらいました。
そんなわけで、本を作るとなったときに、表紙はイクタケさんに描いてもらえたらなぁ、とぼんやり考えていたのです。
そして、こちらから何も言いだす前に、編集者の方から、表紙やイラストをイクタケさんにお願いしようと思っているんだけど、と提案されました。
本のコンセプトやテイストにぴったりだと、編集者の方も考えていたそうです。
本には、授業で使う生徒用ワークシートが掲載されているのですが、そこにたくさんのイラストを載せてもらうことができました。
授業内容に合わせたイラストのリクエストもできたため、「『走れメロス』を1コマで描いたもの」とか「平安時代の人と現代の人が会話しているところ」というような、ちょっと突飛なものをお願いしたりもしました。
こちらのリクエストがどんな感じで形になるのかなと、毎回楽しめたのは役得でしたね。
最終的に、カラフルで目を引く表紙と、見た目から楽しいワークシートが盛りだくさんの本が完成しました。
これは発売後の話ですが、ある読者の先生から、
放課後、授業準備の時間がなくて焦っているときに、「ラクイチ」をパラパラめくっていると、ときどきかわいいイラストが出てくるので、疲れが癒されます、
というコメントをいただいたことがあります。
イクタケさんのイラスト効果が、こういうところでも出たなぁとうれしくなりました。
「ラクイチ」以外にも、イクタケマコトさんは、いろいろな本を手掛けていますので、書店などでぜひ見つけてみてください。
ちなみに「『走れメロス』を1コマで描いたイラスト」、ご厚意で後で色付けしたものをいただくことができました。
我が家の玄関に飾ってあります。