国際バカロレアを学ぶためのリソースまとめ~国際バカロレア入門⑥
今日は国際バカロレアを学ぶために、どのようなリソースを参考にしていけばいいのか、いくつかご紹介したいと思います。
公式のガイドブック
IBのことを正確に知るためには、IBO(国際バカロレア機構)の出している公式のガイドブックを参照するのが一番です。(リンクはすべてPDFファイルです)
『国際バカロレア(IB)の教育とは?』
https://www.ibo.org/globalassets/digital-toolkit/brochures/what-is-an-ib-education-2017-jp.pdf
IBの基本的な方針が書かれています。
『DP:原則から実践へ』
https://www.ibo.org/globalassets/publications/ib-research/dp/dp-from-principles-into-practice-jp.pdf
DPのカリキュラムについて書かれています。
『MYP:原則から実践へ』
MYPのカリキュラムについて書かれています。
『PYPのつくり方』
https://www.ibo.org/globalassets/publications/become-an-ib-school/pyp-making-the-pyp-happen-jp.pdf
PYPのカリキュラムについて書かれています。
『「言語と文学」指導の手引き』
MYP「言語と文学」(日本でいう「国語」)の教科を指導する際に参照するガイドです。これ以外にも各教科についてのガイドが用意されています。
(DPの「文学」「言語と文学」についても2021年度試験から使われるガイドブックがあるはずなのですが、日本語版がWebで見つかりませんでした。)
このブログでは、基本的に引用は『MYP:原則から実践へ』と『「言語と文学」指導の手引き』から行っていきます。
ただ、日本語版のガイドはときどき訳が間違っていることもあるので、気になるところについてはもとの英語版にあたってみる必要が出てきます(なかなかそんな時間がとれないのですが…)
インターネットサイト
Resources for schools in Japan
IBOのサイト内から、日本語で読める資料がまとまったページです。
これ以外にも、英語ですがIBで教える上で使えるリソースがたくさん公開されています。
文部科学省IB教育推進コンソーシアム
文部科学省が行っているコンソーシアムのサイトです。
国内の動向や最新情報はこちらでチェックができます。
EDUBAL
EDUBALというオンライン家庭教師の団体が運営するウェブサイトなのですが、IB生の指導にも力を入れているようで、情報が充実しています。
特集記事ブログから「IB」のタグでたどっていくと、かなり詳しいところまで説明されています。
書籍
まずは、日本でのIB導入を強力に進めてきた大迫弘和先生の本から。
ブックレットの方は薄くて読みやすく、IBの概要がよく分かります。
こちらの本も全体像をつかむのにオススメ。読みやすいです。
この本にもIBの概要は述べられていますが、「言語と文学(国語)」に関しての記述が多いです。その意味で、国語の先生にとってはとても参考になる本です(逆に、他教科の先生は物足りないかも)。
DP「文学」について詳しく述べられています。とくに実際の単元例や、試験問題などはIB校以外の国語の先生にとっても参考になると思います。
ただ、DP「言語と文学」は2021年度試験から新カリキュラムに変わります。この本は旧カリキュラムについて書かれているので、その点注意が必要です。
最後は手前みそになりますが、自分の本の紹介です。
MYP「言語と文学」について、授業づくりの発想や具体例まで載せています。
(いまAmazonレビューで☆2がついているのを見つけてしまい、ちょっと凹みましたが…)ガイドブックの分かりにくさを補った、読みやすく「使える」本になっていると思います!
いかがでしたか。
まだIBに関してはリソースが限られていて、とくに教科の本がもっと出てほしいなとは思います。今後に期待です。