Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

生徒に読書紹介プリントを配信

生徒が自宅学習期間中に、どれだけ本を読んでいるのか、ぜんぜん見えてきません。

そもそも読書習慣のついていない生徒もいますし、その子たちが果たしたどれくらい活字に触れているか…。

これまでであれば、授業内である程度はフォローできていたのですが、今はそうはいきません。


休校期間が延びるかもしれず、少しでもサポートできればと思い、読書紹介プリントの配信を企画しました。

題して「Senobi 2020」


このブログのタイトルでもあるのですが、もともとしばらく前まで、「Senobi」という読書紹介プリントを、不定期で発行していました。

自分が読んだ本の中から、面白かったものを、引用やコメントをつけて。

その時は人数分紙に印刷して、授業の最初に配ったりしていました。


昔の教え子と話したりすると、けっこう覚えていてくれたりするんですよね。

家に持ち帰って親も読んでいました、とか、今でも取っておいてあります、とか。

そういう話を聞くとうれしい。


だんだん仕事に余裕がなくなってきて、発行も途切れてしまっていたのですが、

本当はこういうことをちゃんとやる余裕こそ大事なんだと思います。

教師自身が本をたくさん読める時間的余裕、生徒にそれを紹介できるだけの精神的余裕。それと、生徒の側に受験や成績に直接的にはつながらない学びを楽しむ余裕も。


ちょっと話がそれましたが、

こういう状況下で(読書時間ゼロという生徒もけっこういそうなので)、ネット以外の読書経験を少しでも提供できればと思っています。


具体的には、読書紹介プリントを作り、PDFファイルにしておき、Google Classroomに予約投稿で、生徒に送るようにします。

著作権法が改正されたのも、良いタイミングでした)

ほんとは紙で読んでもらうのが一番いいのですが、配布もできず、プリンターのない家庭も多いでしょうから、そこはやむなし。


今回は個人でやるのではなく、企画に興味をもってくれた同僚たちとやる予定です。

前にも書きましたが、こういう企画にさっと乗っかってきてくれる同僚の存在がとってもありがたいです。


うまく機能すれば、生徒にいろんな種類の文章を読む機会を提供するだけでなく、

自分の読書が進んだり、同僚と読んだ本の話がもっとできるようになって、一石何鳥かになると思うのですが、果たしてどうなるか。

まずは一度、動かしてみようと思います。