Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

話し合いの練習

今日のLHRの時間には、クラスをミックスして、話し合いの練習を行った。

 

中高一貫校で、生徒の移動が少ないことに加え、学年内でコースが決まっているため、他クラスとの交流が少ない。

そのため、自分のクラスでは積極的だが、他クラスの生徒といると何もできなくなってしまったり、

自分のクラス以外の生徒と関わることを嫌がったり、恐れたりする生徒も出てきてしまっている。

 

テストの点数や習熟度によるコース分けは、効率的な学習にとっては有効だが(とくに学力の高い層)、このような弊害が出てくる。

 

さて、この現状を改善するために、クラスをミックスして話し合いの練習。哲学対話の手法を取り入れてやった。

慣れないメンバーでそわそわしている生徒たちだったが、

中学生の3年間でずっと哲学対話をやっていた経験が活きた。

自己紹介をしたり、アイスブレイク(人間バスケット)などで打ち解け、すぐに対話に入っていけた。

 

グループによって話し合いのテーマは異なるが、

生まれ変わるなら女子?  男子?

「自由があってお金がない」と「お金があって自由がない」どっちがいい?

なぜ女性専用車両はあるのに男性専用車両はないのか

苦労してお金を稼ぐのと楽して稼ぐことどっちがいい?

こんなテーマで話していた。

 

生徒の中からファシリテーターが出て、話し合いを進めていけたのも成長を感じたポイントだ。

 

なかなか良かったので、次はクラス代表の生徒たちに、クラスミックス企画を考えてもらおう。