Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。IB=国際バカロレア、RW=Reading Workshop、WW=Writing Workshop、P4C=子どものための哲学

初めてのオンライン授業をやってみた

先日のエントリーで、オンライン授業の単元案を書きましたが、いよいよ今週から始まりました。

 

もともと勤務校ではGoogle Classroomを使っていたこともあり、この操作は私も生徒も慣れています。

学校の全員がGoogleのアカウントをもっているため、ICT担当者からは統一してGoogle Meetを使うように指示がありました。

 

 オンライン授業をやってみての感想です。

 

1.生徒の顔を見ることができて安心

これまでも、オンラインで課題の提出やフィードバック、メールなどでやりとりはあったのですが、久しぶりに顔を見て話せて安心しました。

 3月どう過ごしてた?というやりとりで、課題を計画的にやっていた、ひたすらだらだらしてしまった、ジョギングして体力を落とさないようにしていた、料理をするようになった、どうぶつの森をやっていた、などなど、いつも通りの感じで、うれしくなりました。

時間ができたので、いろんなジャンルの本を読んだ、新しく趣味を始めた、プログラミングを自分で勉強した、といった前向きな話も聞くことができました。

 

2.話すタイミングが難しい

クラスの生徒数が、15人と少ないので、対話形式でやろうと思ったのですが、これが難しい。

全員マイクをオンにしていると、いろんな音が混ざってきて、話に集中できません。

いったん全員オフにしてもらって、話したい人はオンにして話すようにしたのですが、対話の流れが滞ります。

教師からの何か質問しても、通常の教室ならすぐリアクションがあるのですが、マイクをオンにする一動作があるために、返事するのが難しくなるようです。

こちらが話しかけて、しーんとする場面が何度もありました。

 

発言のハードルが高いので、何も話さずに終わる生徒が出ないよう、1人ずつ当てて話してもらう時間を作りました。

これは短くても必ず入れたほうがいいと思います。

ただ、少人数だからできるのであって、40人クラスや、それ以上となると難しいですね。

 

今回は、一緒に組んでいる先生と2人でやったのですが、それは効果的だと思いました。

最初は私たち2人でやりとりをして、生徒に投げかける、その後の対話は生徒同士で、という流れが作れると、やりやすいかなと。

 

こちらの一連のツイートが大変参考になりました。

 

3.生徒の話を聞く時間をつくる

これはオンライン授業に何を求めるか、教師の価値観にもよるのかもしれませんが、

せっかくオンライン上で集まっているので、教師が生徒の話を聞く時間や、生徒同士自分のことを話したり、友達の話を聞く時間をもっと確保した方がいいと思いました。

今回の授業は午後にあり、午前中もいろいろな科目でオンライン授業があったそうですが、最初に書いた「3月どう過ごしてた?」といったやりとりを、今日はじめてやった、と生徒は言っていました。

他の授業では、学習内容についての教師の説明であったり、課題についてのディスカッションがあったようですが、

こういう「なんてことない」おしゃべりの機会は、意識しないと抜け落ちてしまいそうです。

 

4.生徒の負担にならないか

オンライン上で学習するための時間割は、やはり通常とは大きく異なる設計にしなければならないと思うのですが、果たしてそこまで気が回っているか。

例えば、研究仲間の先生がやっていたのですが、朝のHRや、授業前後の休み時間をたっぷりとって、たわいない話をする時間をつくるとか。

ふだんからSNSやLINEなどで積極的にコミュニケーションをとっている生徒はいいのでしょうが、そうでない生徒にとっては、コミュニケーションの機会が極端に奪われていると思います。

教場を提供し、話題づくりをして、そういう生徒のストレスを減らしてあげる必要のも教師の役目かもしれません。

 

1日のスケジュールの中で、画面を見る課題と、画面を見ないでできる課題のバランスをとる。

これは教員間の横の連携の問題ですが、やはりお互いにどんなことをやっているのか、話し合いの機会が足りません。その結果、生徒は一日中画面の前にいなければならない、ということにもなりかねません。

このブログで以前にも書いた、生徒に負担をかけすぎる問題がここでも起こります。

GW明けくらいに休校が終われば良いのですが、もしかしたらもっと延びるかもしれません。

みんなが一斉にオンライン授業を行うのではなく、画面を見ないでできる課題をうまく取りいれながら、バランスを見ていく必要があります。果たしてその役目は誰がやるのか。

 

このあたりは、下の記事を読んで考えるところがありました。

forbesjapan.com

 

いずれにせよ、学校のあり方や意義が、今回のオンライン授業経験で確実に問い直されますね。

生徒も「学校に行く必要ないっすね」って言ってましたし。