Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

文化祭での演劇

勤務校での文化祭が始まる。

担当している高校1年生は、クラスごとに演劇をやることになっている。

 

前任校では、中学2年で演劇をやらせていた。担任として練習に付き合ったり、真面目に取り組まない生徒の対応をしたりと、なかなか骨が折れた記憶がある。

今回は高校生ということで、自分たちで練習をするし、熱心に取り組む生徒が多いので、ちょっとしたサポートだけで済んでいる。

 

さて、いつも迷うのだが、

大人からしたら非効率的に見える活動になっていた場合、担任としてはどう声をかけたらいいのだろうか。

いつものことだが、本番までに時間がなくて、大慌てで準備をしている。

そういうときに、ろくに話し合いもせずに、大きな舞台道具を作り始めている。

そんな急に大道具作っても、上手く動かせるように練習する時間はないし、失敗するリスクも高まるから、だったらない方が良いのではと思うのだが、もうすでに作り始めている。

クラスの中の誰からも、それ止めといた方がいいんじゃない?

という批判的思考が発揮された反対意見が出なかった場合、担任はその役目を担うべきなんだろうか。

もちろん、失敗するのも良い経験なので、彼らに任せたいのだが、

こんなに頑張っているのなら成功してほしい。

 

やはり、文化祭などの学校行事で、そういったスキルや思考力を身につけさせよう、とすることに無理があるような気がする。

普段の授業や学級活動で、クリエイティブな学習をほとんどさせなていないのに、学校行事などになると急にそういうスキルを求める。そして何で生徒たちは出来ないんだ、と嘆く。

普段から創造性や、批判的思考が必要な課題に取り組ませる。出来ていない場合は、その都度教える。

そして、文化祭などで応用。それまでに身につけた力を発揮してもらう。文化祭の段階では、質を高めるための教員の介入は不要。

 

これくらいやるカリキュラム設計がまだまだ出来ていない。