Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

今日参加したワークショップ

今日は2つの教育系ワークショップに参加した。

 

1つは演劇教育について。

実際に自分たちで簡単な劇を作るワークショップで、

課題は「本を読んでいる男の人を立ち上がらせる」というものだ。

椅子に座って本を読んでいる男の人(この役は劇団員の人がやる)に、立ち上がってもらうためにいろいろと話しかけるのだが、男の人はなんだかんだ言い訳を言ったりして立ち上がろうとしない。

どうしたらこの男の人を立ち上がらせることができるか、グループで考えよう、という課題に挑む。

グループでシチュエーションやセリフを考え、設定や言葉の選択により、どうすれば男の人の気持ちを動かすことがを考える。

 

それぞれのグループがいろんな作戦で挑み、発表会は笑いの連続だった。

結果的に、どのグループも立ち上がらせることはできなかったが、劇団の方のフィードバックにより、なぜ立ち上がる気が起きなかったか、というのも興味深い。

 

演劇はコミュニケーション教育として有効だとは思っていたが、

「人の感情は思い通りにはならない」ということを実感できる点で、今回のワークショップは素晴らしいと思った。

 

2つめは、教師の時間の使い方についてのワークショップ。

小学校の先生が中心のイベントだったので、知らないことが多くて新鮮だった。

とくに「週案」に驚いた。

週案というものがあるのは知っていたが、そんなに毎週丁寧に書かなければならないものだとは知らなかった。

基本的ち担任が全科を持つので、みんなが自分のクラスの分の週案を、それぞれ全教科分書かなければならないらしい。

1時間目〜6時間目まで授業があり、休み時間や給食の時間も生徒と一緒にいなければならず、放課後には勤務時間ぎりぎりまで会議。

ほとんどの先生が勤務時間終了後に授業準備を始めると言っていた。

 

全科を持つのが大変なら、なぜ教科担任制にしないのか。

教科担任制にしないまでも、学年の先生で分担し、得意な教科で授業案を作ってみんなでシェアしないのか。

時間割を合わせて、同じ週案をみんなで使えるようにしないのか。

素朴な疑問だ。