Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

今年度の成果

半年ほどブログをほったらかしにしていましたが…

年度最後の日ですので、今年度の成果をお伝えしたいと思います。

 

今年度、勤務校では研修担当の分掌についていました。

そこで、今年度取り組んだことがいくつかあります。

 

(1)学校全体で取り組む目標の確認

本校でも、様々な教育理念や目標が掲げられているのですが、

教職員の足並みをそろえ、共通の目標に向かって取り組めるよう、重点目標を定めました。

管理職と相談して決めたのが「生徒が自ら学ぶ授業づくり」です。

 

(2)重点目標に即した各教科の目標の設定

これまでは、各教科でばらばらの目標を掲げていたり(そもそも目標を定めていなかったり)と、お互いに何をやっているのか見えない状況でした。

そこで(1)で確認した重点目標に沿って、改めて各教科で目標を再設定してもらいました。

 

(3)目標を達成するための中1~高1までのカリキュラム検討

教科の目標が定まったところで、次にそれを達成するためのカリキュラムの検討に移りました。

これまでも当然カリキュラムはあったのですが、知識ベースに偏っていたり、学年ごとのつながりが不明瞭だったりしていました。

教科で集まり、どの時期にどのような知識、スキルを身につけるか、などを話し合います。

(ちなみに、本校は中高一貫校ですが、高校1年生までとなっているのは、高2高3での大学入試のための学習との接続まで話し合いが進まなかったためです。)

 

(4)具体的な授業実践の共有

教科会や全体研修の中で、授業実践を共有し、先に決めた目標やカリキュラムと照らし合わせて、検討していきます。

 

(5)授業実践記事の作成と発信

広報部と協力し、授業実践記事を学校のHPで公開することにしました。

これにより、保護者、他校の先生方、うちの学校で働きたいとHPを見てくれた方に、実際に学校でどのような授業が行われているのか、伝えることができます。

また、発信をすることで、実践者の先生にとっても励みになるのではないかと考えました。

記事のフォーマットを示す際、いわゆる指導案形式や、研究授業のレジュメのような形式をとるのは止めにしました。

これらはウェブで公開するには不向きだと考えているからです。

授業のねらい、概要、成果とふりかえりに焦点を当てて、

ウェブ上で見やすいよう、A4で1枚程度のコンパクトな記事作成をお願いしました。

 

授業実践 | 開智日本橋学園中学・高等学校

 

このような企画の趣旨を職員会議で説明し、記事作成をお願いしたところ、

新入職の先生を含め、多くの若手の先生が賛同し、実践記事を書いてくれました。

若い先生が発信できる職場づくりをしたかったので、これはうれしかったです。

 

まだまだコンテンツは少ないのですが、次年度以降も継続し、

お互いが同じ目標を共有しつつ、学び合えるような環境づくりをしていきたいと思います。