Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

言葉の記録に最適のアプリ「瞬間日記」

以前、読売の編集手帳を書いている竹内政明さんの『名文どろぼう』(文春新書)という本を読んで、これは竹内さんが普段から良いと思った言葉をノートに書き留めていて、それを紹介した本なのですが、

それに触発されて、自分でも「名文どろぼう」をやってみようと思い立ち、何年か続けていました。


読んだ本の一節や、新聞、テレビなどで見かけた言葉を書き留めていって、

あとで見返したりするのが面白く、何年か続けていました。

大学ノートで、5、6冊分くらいは続いたのですが、だんだん仕事が忙しくなってきたこともあり、ゆっくりノートに書き写す余裕がなくなってきて、ここ数年は停滞していました。


「あ、この言葉いいな」と思っても手元にノートがなかったり、本に付箋をはさんだり、ちょっとメモして後で書き写そう、と思っていても忘れるので、アプリとかを使えばいいんじゃないかと、先月くらいに思い立ちまして、

それで選んだのが「瞬間日記」です。


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日記アプリなのですが、いいなと思った言葉をスマホで入力していくと、ホーム画面にこんな感じでたまっていきます。


言葉の後に、自分の感想やコメントを書いておくと、オリジナル「折々のことば」みたいになって楽しい。


例えば、こんな言葉をメモしていました。


アシスタントを選ぶにあたって、ジュリエ青柳は、できるだけ自分と違うタイプの人間を雇えといった。どちらかといえば、苦手なタイプの人間。それが、成功の秘訣だと。

瀬尾まいこ『強運の持ち主』


気持ちより、見た目。

本木雅弘NHKプロフェッショナル)


長さんと酒でも酌み交わしながら、ドリフのネタでも考えといてくれよ。5人がそっちに全員集合したら、そっちのお客さんを大爆笑させようぜ。

加藤茶志村けん追悼番組での弔辞)



人よりほんの少し努力するのがつらくなくて、ほんの少し簡単に出来ること。

それがお前の得意なものだ。それが見つかれば、しがみつけ。必ず道は開く。

NHK朝ドラ「エール」


少数の意見を聞かなきゃいけない場面も、もちろんあります。でも僕は「ヤジ飛ばしてくる人に目向けてもしょうがない。応援してくれる人のためにもっと色々やろう」と思った。それからさらに強くなりました。

森本稀哲




画像を一緒に保存できるので、新聞記事を写真でとったり、サイトのスクリーンショットと併せて保存しておくこともできます。


ある程度たまったら、メールなどでエクスポートできるので、バックアップも可能です。

個人的には、一覧で見られるようにプリントアウトしておきたいので(アナログ派)この機能が必須でした。


もう一つの決め手が、「タイムトリップ!」という機能で、このボタンを押すと、これまでに書いたものの中から、ランダムで一つ表示される、というものです。

まだひと月ほどしか継続していないので、この機能の良さを活かしきれていないのですが、

もっと続けた後に、この機能を使って、昔メモした名言を読み返す、という楽しみが待っています。


このアプリを活用して、どんどん言葉をためていきたいと思います。