Senobi

私立の中高一貫校で国語を教えています。国際バカロレア、子どものための哲学、ワークショップ型の授業づくりに関心があります。

育児生活7カ月

ようやく猛暑がおさまって、お出かけできるようになったと思ったら、急な冷え込みと雨で家に閉じこもる生活に逆戻り。 そんな中で育児生活も7カ月になりました。 離乳食を始めてからひと月ほど、今では一日二回、だんだ食事の量も増えてきました。 (それに…

【読書】『本の読み方 スロー・リーディングの実践』

ずっと前に読んでいたこの本を読み返してみたのですが、かなり使えます! 本の読み方 スロー・リーディングの実践 (PHP文庫) 作者:平野 啓一郎 発売日: 2019/06/04 メディア: 文庫 (今はPHP文庫に入っているんですね、私が持っているのはPHP新書版です) 本…

童謡「森のくまさん」の歌詞って変じゃない?

子どもと遊んでいると、今まで気にもしなかったところが気になったりします。 今日は童謡を歌って遊んでいたのですが、「森のくまさん」の歌詞って、よく考えると意味が分からないですね。 あるひ もりのなか くまさんに であった はなさく もりのみち くま…

今週の名文(21)

教養とは、運命として与えられた生まれ育ちから自分を解放すること 読書猿 読書猿さんのオンライン記事(DIAMOND ONLINE 9/28)から。教養とは、蘊蓄を語ることでも、幅広い知識をもっていることでもないという。勉強の目的にも通じるものがありますね。 『…

【読書】『思考する教室をつくる 概念型カリキュラムの理論と実践』待望の邦訳が出た!

今日取り上げるのは、こちらの本です。 思考する教室をつくる概念型カリキュラムの理論と実践: 不確実な時代を生き抜く力 作者:H・リン・エリクソン,ロイス・A・ラニング,レイチェル・フレンチ,H. Lynn Erickson,Lois A. Lanning,Rachel French 発売日: 2020…

子どもセンターに遊びに行きました

今日は近所の子供センターに遊びに行きました。 妻と赤ちゃんは2回目、私は1回目です。 子ども園に併設された施設なのですが、そこにはいろんなおもちゃや絵本があり、また一緒に見てくれる職員の方もいます。 申し込めば無料で利用できます。 コロナで受け…

保育園の情報集め。本当に決まるのか?

3月の入園に向けて、12月から申し込みが始まります。 申込に、保育園の希望順を書かなければならないということで、いろいろと情報を集めています。(基本的に電話相談などをしているのは妻の方ですが) 家からも駅からも一番近くて通いやすいОこども園。 地…

今日の名文(20)

「あなたは、あなただから素敵なのよ」と伝えられるような本を、たくさん準備しておく。そして「いつでもいいよ」って門を開いておく。 落合恵子 落合恵子さんは、子ども向けの本の専門店「クレヨンハウス」の主宰。西洋に比べて日本に子供向けの専門店が少…

【読書】『イエナプラン 共に生きることを学ぶ学校』実践者向けガイドブック

先日、クラウドファンディングで支援していた本が届いたので、さっそく読んでみました。 イエナプラン 共に生きることを学ぶ学校 作者:フレーク フェルトハウズ,ヒュバート ウィンタース 発売日: 2020/10/15 メディア: 大型本 前に、リヒテルズ直子『今こそ…

ATLって何?~国際バカロレア入門⑦

ATLって何? これまで見てきた「10の学習者像」「指導の方法」の他にも、IBでは様々な「使える」リストを用意しています。 そのうちの一つがATL(Apprpach to Learning)です。 「学習の方法」と訳されますが、要は生徒が身に付けるべき学びのスキルをリスト…

勝手に仲間意識

コロナウィルスのことは気になりますが、涼しくなり天気もいいので、少しずつ外出するようになりました。 今日はベビーカーを押しながら、3人でショッピングモールにお出かけ。 ベビーカーを押して歩いていると、ときどき「あら、かわいいわねぇ」などと話し…

今週の名文(19)

僕は負けてもいいから自分の信じるとおりにやろうと決断し、半年かけてロゴを作り替えました。そして花柄をストライプに置き換えたデザインを提出しました。 グラフィック・デザイナー 松永真 9月15日の朝日新聞に載っていたデザイナー松永さんの話が面白か…

国際バカロレアを学ぶためのリソースまとめ~国際バカロレア入門⑥

今日は国際バカロレアを学ぶために、どのようなリソースを参考にしていけばいいのか、いくつかご紹介したいと思います。 公式のガイドブック IBのことを正確に知るためには、IBO(国際バカロレア機構)の出している公式のガイドブックを参照するのが一番です…

IBの指導方針ってどういうもの?~国際バカロレア入門⑤

国際バカロレアのカリキュラムでは、使命を達成するために、さまざまな方法がとられています。 前回紹介した「10の学習者像」は、目指す方向性を教師と生徒が具体的にイメージし、共有するためのものでした。 IBは、教師の子どもたちに対する指導方針も明確…

少しずつ「保活」スタート

育児休業は1年なのですが、少しずつ保育園探しを始めています。 いわゆる「保活」ってやつです。 (私はこういう「前もって計画する」とか「余裕をもって準備する」ということがとても苦手なのですが、そんなことで保育園が決まらなかったらどうするの、と妻…

PYP・MYP・DPって何?~国際バカロレア入門④

前回までに、IBの使命や10の学習者像について紹介しました。 IBでは、年齢によって異なるプログラムが用意されています。 それがPYP・MYP・DPと呼ばれるものです(略称ばかりですみません)。 PYPって何? PYPとは初等教育プログラム(Primary Years Program…

今週の名文(18)

魚に泳ぎ方を教える 子どもに数学を教えるのは、魚に泳ぎ方を教えるのと同じである。魚はもともと泳ぎ方がうまい。教える必要はない。ただ、きれいな水とゆたかな緑の環境を用意すればよい。 宇沢弘文 積読本になっていた『経済学は人びとを幸福にできるか』…

10の学習像って何?~国際バカロレア入門③

前回は「IBの使命(mission)」を紹介しました。 ただ、ミッションのままではあまりに抽象的なので、それがそのまま授業には生かせません。 平川理恵さんが著書『クリエイティブな校長になろう』のなかで、 ミッションは追い続けるもので、達成することはあ…

育児生活6カ月

9月9日重陽の節句。今日で育児生活が6カ月になりました。 赤ちゃんのハーフバースデー(1/2バースデー)です! まぁ例によって妻に言われるまでこういうお祝いイベントがあるということは知らなかったのですが…。 ネットで画像検索してみると、いろんな趣向…

IBの使命って何?~国際バカロレア入門②

連載の2回目です。 国際バカロレア(IB)が大学入学のためだけのプログラムでないことは、前回も書きました。では、IBのプログラムは何のために行われるのでしょうか? IBの使命って何? IBのガイドを読むと、最初の方にきまって「IBの使命(IB mission sta…

親子コンサート

0歳から参加できる、親子コンサートというものに行ってきました。 地域の文化センターで開催されるもので、妻が見つけてきてくれました。 私は、こういう情報に全然アンテナが張られていないので、いつも妻の提案に乗っかってばかりです。 直前まで子どもの…

今週の名文(17)

果報は練って待て 三遊亭円楽 テレビで伊集院光が師匠の言葉として紹介していた。 常に準備をして構えておく。そうすることで好機、いまだというタイミングをつかまえることができる。 私の書道の師匠が、 何度も練習して良い作品が書けるのはまだ素人。請わ…

初めての電車でお出かけ

子どもが生まれてからの半年、ほとんど近所のスーパーや公園くらいにしか外出しない生活を送っていました。 暑さも少しずつ落ち着いてきたし、さすがにそろそろ少し遠出しようかという話になりました。 (車も持っていないので、遠出といっても電車で少しの…

国際バカロレアって何?~国際バカロレア入門①~

「国際バカロレア」という名前は、最近いろいろなところで耳にするようになりました。けれど、その中身や詳しいところについてはまだあまり知られていません。 保護者や教員の中でも、英語を学ぶためのプログラム、海外の大学に進学するためのプログラムだと…

育休生活の半分が終わりました

4月から育休に入ったのですが、あっという間に半分の期間が終わりました。 総じて育休を取って良かったなぁと思っています。 赤ちゃんとずっといられる、というのが一番の良いところなのは当然として、そのほかに良かったところを挙げていきます。 丁寧な食…

今週の名文(16)

三十年くらい同じことを同じ調子でしゃべっている人がいるんですが、これがこれで、実に退屈な風格が出てきまして(笑)。そういうふうに、しびれるように退屈なものを見ることに、また中毒してしまう。 色川武大 大学時代はずいぶん麻雀にはまっていたこと…

チームで単元づくり

IB

国際バカロレアの授業づくりについて、研究仲間と一緒に単元を作るミーティングを行いました。 普段は勤務校の中だけで、それも一人で単元計画を作ることが多いので、他校の先生と作るプロセスを共有するのは新鮮でした。 国際バカロレア(IB)の授業を作る…

【読書】『シリーズ国語授業づくり 中学校 文学 主体的・対話的に読み深める』

最近、本棚の整理をしつつ、積読本の消化中です。 この本も、買ったときにさらっと読んで、そのままになっていたのですが、改めて読んでみると、いろいろなヒントの詰まった良い本ですね。 中学校 文学 主体的・対話的に読み深める (シリーズ国語授業づくり)…

赤ちゃんの好奇心を満足させるのは大変

5カ月と半分くらいになりますが、最近はますますいろんなことに興味をもつようになったようです。 目の前のものをつかもうとしたり、あっちを向いたりこっちを向いたり、少しずつ好奇心が芽生えてきたのかなと、見ていて思います。 同時に「飽きる」という…

『ラクイチ授業プラン』ができるまで まとめ

15回にわたって「『ラクイチ授業プラン』ができるまで」というタイトルで、自分がどのように本づくりを進めてきたのか、という記事を書いてきました。 出版社によって事情ややり方は大きく異なると思いますが、これから本を書いてみたい!という先生方にとっ…